2 〜序章〜



〜序章〜


「…は?有給休暇!?」

まさかのボビーからその言葉が出てきて、ジムは思わずオウム返しをしてしまった。

ゲーム対戦をしていたリッキーとナイジェル、近くのコンビニ店員について立ち話をしていたビッキーとサラも…

全員が行動を一旦止めて思わず振り返った。

ボビーの口から「有給休暇」という言葉が出てくる事は、それ程衝撃的な出来事だったのだ。


「失礼な!僕だって有給くらい休暇する!」

「いや、ちょっと使い方おかしい…というか、いきなりなんで?」

「長らく本家に帰ってないからね。久しぶりに帰ろうと思って」


本家?

全員の頭上に「?」がいっぱい浮かんだが、その中の数名はあのボロ家を思い出していた。

以前、リッキーとナイジェルの精神が入れ替わってしまった時に訪れた場所。

確かボビーの父親とかいう詐欺級のツンボおじいちゃんが住んでいたあの家。

ナイジェルもそれを思い出したひとりだった。


「あぁ。あの俺とリッキーが入れ替わった時の」

「あれは『本家』じゃなくて『実家』。本家は別にあるよ」


どう違うんだ?


「別にって…お前、実家何個あんの?」

「そんなに気になるなら君達も来れば良いじゃないか」

「………ッ」

突然のボビーの招待にそれぞれは思わず顔を見合わせた。


ボビーの本家?

…ちょっと行ってみたいかも。


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