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……………
ビュルルルルルッ!
「ぐぁっ!」
激しい音と同時に、ナイジェルが草の植わってある花壇へ倒れ込んだ。
不意を突かれ、水の種族の攻撃「ウォーターバック・トゥ・ザ・フューチャー」を受けたのだ。
「オイッ!大丈夫か!?」
「ナイジェル!ジム!」
ジムがナイジェルを起き上がらせた所で、向こう側で戦っていたリッキーとサラ、ビッキーが走ってきた。
どうやらあっちはなんとか片付けたらしい。
「ナイジェル、大丈夫!?」
「あぁっ…チッ。数が多すぎんだよ」
へへーッ!
へへへへへッー!
奇妙で独特の鳴き声を上げる水の種族の男達。
5人は再び大勢の敵に取り囲まれてしまった。
「どうしよう、リッキー!」
「……ッ…」
もうそれぞれ戦う力がほとんど残っていない。
万事休すか。
全員が歯を食いしばった。
『これで終わりだぁっ!』
『ヤレヤレェ!』
男達が一斉に飛んで襲いかかってきた瞬間…!
「エクストラヴァージン砲ッ!!」
ドカァ―――――――ンッッ!!
『『うわぁぁっ!』』
一瞬にして水の種族達は、物凄い力で円の外側へと吹っ飛ばされた。
それと同時に突風が吹き荒れ、5人もその風圧に顔を覆う。
「ッ…!?」
何が起こったかわからずぽかんとしていると、
あのスーパーヒーローが、高い塔の上から軽やかにジャンプして舞い降りてきた。
「やぁ、大丈夫かい?君達」
「ボッ…ボビー!」
燃え盛る炎をバックに、皇子の歯がキランと光る。
ジム「すっ…すげー!今のお前がやったのか!?」
「そうだよ」
リッキー「エクストラヴァージン砲ってボビーの口から出るんですね。俺、てっきり大砲か何かだと思ってました」
辺りを一掃した皇子は周りの様子をグルッと見回した。
見る限りまだまだ炎の海だ。
UFOのハッチからは未だに水の種族が舞い降りている光景が遠目で見える。
どうやら奴等は今回、相当の数の兵隊をこちらへ送り込んできたらしい。
「ボビー!もうキリがないよ!どうするの!?」
話しかけてきたビッキー。
ボビーは星の皇子として…苦渋の決断を迫られていた。
数秒目を閉じる。長い睫毛がフルフルと震えていて、見ているだけで緊張感が伝わってくる。
瞼を上げた皇子は決心がついたのか、心配そうな顔をしているビッキーの肩を抱いた。
「仕方ない。こうなったら最後の手段を使うしかない。安心してくれ、ビッキーちゃん。君の命は必ず僕が守ってみせるから…」
「ボビーッ…」
皇子はマントを翻し、宮殿の中へと駆けて行った。
最後の手段。
自分達はこの星に来て何もわからない事だらけだから、今は皇子のボビーの考えに頼るしか方法はない。
それぞれがゴクリと息を飲み、そして心から検討を祈った。
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