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……………

「よし。これで大丈夫☆」

全員の顔が同時に(・_・)に変わる。


ボビーが用意した最後の手段。

それは…


「うあああああ!!撃つなっ!撃つなぁぁぁっ!!!!誰かぁっ!助けてくれぇぇえっ!!」


砲弾が大量に撃ち込まれる平野のど真ん中に、

縛り付けた水の王(正確には風の王の姿をした水の王)を置いておく作戦だった。


皇子「ハッハッハァー★見ろ!これはお前達の王だぞ!撃ちたいなら撃ってみろぉ!」


「「なぁにやってんだぁぁぁっ!」」


全員で皇子ボビーの胸ぐらに掴みかかった。


「えっ?なんで皆怒ってるんだい!?自分の所の王なんて誰も怖くて撃てないじゃないか!」

ジム「よく見ろ!変わらずバコバコ撃ってるだろーが!」

ビッキー「つかあれ、体はアンタの父親でしょ!?血も涙もないわね、この馬鹿皇子!」


ダメだっ…!

やっぱり皇子でもボビーはボビー。

コイツの考えを信じた自分達が間違いだった。


ドカァ――――――ンッ!


「うわっ!」

鳴り止まない爆音に思わず耳を塞いでしゃがみ込んだ。


サラ「どうするの!?もう何の手段も残ってないわよ!?」

ナイジェル「仕方ねぇ!もうこの星は危険だ!出るぞ!」

リッキー「えっ。じゃぁ、この戦いはどうなるんですか!?」

「んなもん俺達が知るか!ホラ、急げ!」

ナイジェルを先頭に、全員が最初に降り立ったジェット機の元へ走り出す。


ドカァ――――ンッ!

ドカァ――――ンッ!!


走っている間にも後ろから激しい爆音が響く。


「皆、急いで!」

「見えたぞ!ジェット機だ!」

指さす向こう側に、憎たらしいボビーの顔がペイントされた非常に目立つジェット機が見えてきた!

これで逃げられる!


ガチャンッと入り口が開く。

どうやらこのジェット機は破壊されていないみたいだ。


「よし、乗るぞ!」

「待ってください、ナイジェル!ボビーがいません!」

「はぁ!?あの野郎、最後の最後までっ(怒)」


怒りを抑えつつ、辺りを見回す。

恐らくひとり走り遅れたのだろう。

探しに行くかどうか機内で相談をしていると、遠くから微かに声が聞こえた。




「おーいっ!」


ボビーの声だ。

ようやくこのジェット機まで自力で辿り着いてくれたようだ。


「良かった、間に合ったみたいです!」

「ボビー!何やってたのよ、アンタ!」

安心した様子で彼らが振り返っ…





「悪い、遅れてしまって!待ったかい!?」


「「………………。」」


全員の目が同時に



<●><●>


に変わる。


ジム「だっ…誰お前ぇッ!!」

「僕がわからなくなっちゃったなんて、ジム君はついに真の馬鹿になったのかい?」

サラ「そうっ…じゃなくて!そのっ…すっ…」

「そんなに僕が来てくれて嬉しいのかい、サラちゃん?遅れて悪かったね、そこの通りで誰かとぶつかって転んじゃって」

ビッキー「お前もか!(怒)なんなのアンタ達!?ちゃんと揺るがぬ自分を持ちなさい!!」


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