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……………
「はぁっ?幽霊!?」
男3人は思わず声を揃えた。
ある程度落ち着いてサラをメインルームに連れてきたは良いが、やはり脳内はまだ混乱状態にあるらしい。
「そうよ!あれは絶対幽霊!もしくは妖怪!」
「いや…お前、その類大好きだろ?」
「違うの!あれは…なんか違うタイプなの。私の好きな品種じゃないの」
「初耳だ。幽霊にタイプや品種があるのか」
「ちなみにサラの好きな品種ってなんですか?」
「私が好きなのは夜型タイプよ」
「…幽霊って全部そうじゃね?」
会話が上手く成り立たない。
疲れが溜まっているのだろうか。
ジムは気を遣いながら彼女に対して口を開いた。
「まぁ、話を整理しよう。その…幽霊を見た場所ってのは、お前が倒れていた辺りなのか?」
「そうよ」
リッキーがその言葉を聞いてテーブルに顔を伏せてしまった。
自分の大嫌いなものが部屋の前で発見されたと報告を受けてショックが大きいのだろう。
「で…その幽霊っつのは、どんな奴だったんだ?」
ナイジェルの質問に、サラは顎に手を当ててそのイメージを言葉に変える。
「んー…妖精?」
リッキー「…はい」
「ちっちゃい…オッサンみたいな」
ナイジェル「………。」
「あと…猫耳付いてた」
ジム「待て待てストップ。ますます想像がしにくい。なんだ?猫耳が付いたちっちゃいオッサンの妖精?お前、全国の妖精さんに謝ってこい」
「ちょ、疑ってるの?」
サラが必死に反論するが、そんなものがこの世に存在するのはアホなホラーヲタクの脳内か、映画のスクリーンの中だけだ。
隣に座っているナイジェルもため息をついているし、やはり信じてなさそう。
リッキーは相変わらず怖がってるみたいだけど。
「まぁ…そんなもので霊媒師やら陰陽師やらを呼ぶわけにもいかないし。今は気のせいと考えるのが妥当だろ」
「でも…」
「でもじゃない、そうなんだ。はい、この話は終わり」
ジムの言葉で一旦この件は収束となった。
話し合いが終わるとジムはふとんを干す、ナイジェルは近所のおばさんに呼ばれていると言ってふたり同時にメインルームを出てしまった。
「んも!見たって言ってるのに、なんで人の話を聞かないのよ」
明らかにあの男達は信じていない様子だった。
なんだか腹が立って、サラはテーブルに置いてある紙くずをポンッとゴミ箱に投げた。
…外れた。
「サラ…」
「リッキーはどう思ってるの?疑ってるの?」
「いや…信じてあげたい気持ちはありますけど、あんまり信じたくないです(部屋の前だし)」
唯一メインルームに残っているリッキーに問いかけるも望んでいた答えが返ってこず、とりあえず外れた紙くずの元まで歩き、拾って直接ゴミ箱に入れる。
そんな彼女の姿を見て、彼は息を吐いた。
「サラ、疲れてるんですよ。あ、そうだ。俺の部屋に来ますか?」
「リッキーの部屋?」
「美味しい紅茶があるんですよ。飲めば少し落ち着くかもしれないですし。今日お休みだし良いでしょう?」
普段通りの可愛らしい顔で、リッキーはニコリと微笑んだ。
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