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……………
数分後、メインルームに戻ってきた6人。
しかし、彼等の表情は「いつも通り」ではない。
原因は恐らく先程やってきた、バレルとミランダとかいう奴らだ。
空気はいつもの倍以上重く、話をする気にもなれない。
突然乗り込んできたふたりの要求はただひとつ。
2週間以内にこのウィンディランからリッキーを辞めさせる事。
たったひとつだが、そのひとつはその辺のくだらない要求100個をかき集めるよりも重いもの。
そんなの絶対嫌だ。
この場にいる全員がそう思っているはず。
それなのに…
頭に何度も繰り返し再生されるミランダの言葉。
彼女の言っていた事が事実だとすると、明らかにこの場所にいないといけないのはリッキーではなくバレル。
最初に社長が彼を指名し、その決定をあっさりと変えてしまうような事があったとすれば、それは俺達から見たって恥ずべき事実だ。
様々な感情が交差する。
ジムは自然とインスタントコーヒーへ手を伸ばし、ビッキーも黙って窓の外を眺めている。
誰か最初に話してくれ、そんな雰囲気だ。
「すみません…」
その空気を読み、最初に口を開いたのはリッキー本人だった。
申し訳なさそうに頭を下げ、しかし視線は床を見つめたまま。
「変な事に巻き込んでしまって…」
「き、気にするな!あんないきなり許可なく乗り込んで無理な要求をしてくる非常識な奴ら。あんな奴らの言葉なんて誰も信じてねぇよ!」
な!とジムが同意を求めると4人は当然首を縦に振った。
しかしリッキーの表情は未だ暗いままだ。
「俺、部屋に戻ります」
「おい…」
その重みに耐えられなくなったのか、彼は足早に自室へと戻り始めた。
階段を上がり、ガチャンと2階から扉が閉まる音が聞こえてもメンバーは黙ったまま。
そのままその話題を続ける者は誰ひとりいなかった。
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