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……………
レース終了後、メンバーはメインルームに戻ってきていた。
しかし人数がひとり…ナイジェルの姿がない。
もちろん罵声を浴びせた男が一番悪いが、他の観客が見ている前で暴言を吐いたとして理事長に呼び出されたのだ。
今頃、こってり絞られているのだろう。
「リッキー君。ナイジェル君が呼び出されたのは君のせいじゃないさ。気にする事はない!」
ボビーがそう言ってくれたが、もちろん罪悪感がない事はない。
いや…むしろかなりある。
夜の大きな窓が鏡になって、全員の暗い姿を映し出す。
もう何も考えられないのか、リッキーの顔にいつもの爽やかな笑顔は生まれない。
ただ口を閉ざして…
絶望した表情を見せるだけ。
「あ…!そうだ!」
そこで飲み物を注いでいたビッキーが突然声を上げる。
それまでかなり重く静かな空気だったので、声に驚いてピクリと体を動かした者も数名いた。
「ねぇ!こうなったら叔父さんに相談しようよ!」
「社長?」
「そうだよ!こういうしつこい人がいるんだけどって話をするの!そうすればなんとかしてくれるかもしれないじゃん!」
ビッキーの提案にジムが考えるように顎に手を当てる。
「そうだな。それが一番早い解決方法かもしれない。
本当に先にバレルを指名していたのかの確認も取れるしな。
よし、明日はレースが終わったら全員で社長のいるビルに行くか!」
「そんな…いいですよ!そこまでしなくても!」
「遠慮するな。俺達仲間だろ?困った時は全員で助け合わなきゃな」
止めに入ったリッキーの肩を叩き、ジムは不安を取り除くように歯を見せて笑った。
「じゃぁ、全員明日に向けて準備しとくように!ナイジェルには俺が言っておくから」
少しだけ空気が軽くなった気がする。
周りを見渡すと、全員が迷いなくジムの指示に首を縦に振っていた。
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