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……………
不良に絡まれたジムの妹、ローラをバレルが(無意識ながら)救ってしまい、結果彼女に淡い恋心が生まれた。
彼女の熱心なお願いにより、反対していた兄は折れ、
バイトを抜け出したいという考えから、拒否をしていたバレルも折れ、
「一日だけ」という条件で、ローラはバレルと念願のデートをする事になった。
あの後バレルに30分後ファミレスの傍にある駅前に来るように言われ、7人は言われた通りその場所に集まっていた。
大勢の人が行き交う中。彼の姿を探しながら待っていると、ようやくそれらしき人物が歩いてきた。
「あ、来た!悪かったな。仕事を抜け出してまで頼んでしまって」
「全くだ」
彼は先程のウェイター姿ではなく、ワインレッドのボーダーの上着に薄紫のパンツという私服姿。
柄は悪そうだがどこか色気のある雰囲気で、周りの女性達の視線がチラチラ集まっている。
「か…格好良い…///」
ローラは顔を赤くしながら、相変わらずサラの後ろに隠れて彼女の背中をギュッと掴む。
チッ。なんだ、この胸のモヤモヤは!
妹の女子的反応を見て、ムカつく顔を隠しきれない大人気ないお兄ちゃん。
ごほん!と一度咳払いをした後、バレルの方向を見る。
「じゃぁ早速。無理に頼んでおいて勝手だが、今回のデートにはいくつかタブーを決めている。
最低限のルールだ。よく聞いとけよ?
・セクハラ禁止
・暴力禁止
・変な所に連れて行くの禁止
・ジロジロ見るの禁止
・手繋ぎは禁止
・自分の自慢話禁止
・甘い台詞とか禁止
・嫌らしい言葉も禁止
・むしろ喋るな
・泣かしたら全身串刺しの刑」
「本当に勝手だな…」
ナイジェルがぼそりと呟くがバレルは特に表情を変える事なく、サラの後ろに隠れているローラの前まで歩いた。
「行くぞ」
サラ「どこに?」
「貴様には言ってない」
相手がオドオドしていると、バレルは彼女を無視して勝手にどこかへ歩き出した。
どうやら優しく待ってあげようという気は更々ないらしい。
「ほら!ローラさん、早く追って!」
「はっ…はい!」
とりあえず、自分が言い出した事だ。
まだ彼の事は怖いけど、でもこんなに嬉しい事はない。
勇気を出して近づかないと…!
ビッキーに押され、ローラはバレルの背中を追いかけ始めた。
ナイジェル「で…俺達はこれからどーするんだ?」
ジム「そんなの決まってるだろ」
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