4
……………
「オークェェッ!★パーフェクト!イッツ、ワンダフルビューティでぇぇすっ!」
待ちに待った晴れ舞台。
結婚式の主役とも呼べる花嫁は純白のウエディングドレスを身にまとい、人生で最も幸せな日を迎える。
一流のメイクアップアーティストに化粧、ヘアスタイリングを依頼。
頭部に美しい白薔薇、薄く滑らかなベールがなびき、まるで天使のようだ。
「おお、いいぞいいぞ。これなら絶対ばれない」
「意外と似合ってるじゃん!可愛い!」
周りの人間が彼女に祝福の拍手を送ってくれる。
美しい花嫁は長くカールした睫毛と共に瞼をゆっくりと上げ、鏡に映った自分の姿を見た。
「なぁ―――――んで俺だぁぁッ!!」
ジムの放った魔球ブーケトスは、たまたま後ろに立っていたボビーの腹部に直撃。
花びらと儚き命が美しく散った。
ビッキー「可愛いって言ってるじゃん!下手すりゃその辺の女の子より可愛いよ?」
ジム「ぜんっぜん嬉しくないんだよ!なんで花嫁の身代わり変装を男がやるんだ!?」
サラ「仕方ないでしょ。アンタがことごとく候補の女性を却下していくから」
ジム「にしても、まだ他に方法があったんじゃないのか!?ほら見てみろ!新郎のジョンさん、顔を強ばらせてドン引きしてるぞ!?」
ジョン「ジッ……ジミ子さん………綺麗だ…」
ジミ子「なにこの人!こっちがドン引きなんだけど!」
ガチャン
「ジョン・ヒル様。エミリー・バタフライ様。そろそろ式が始まります。ご準備をお願いしてもよろしいでしょうか?」
扉を開けて化粧室に入ってきたのは、本日の結婚式の司会を務めてくれる男性だ。
今まで気づかなかったが、時計を見てみると既に時間は式の10分前。
長話をしている場合じゃない。
「あっ…はい」
「行こ…。エミリー」
花嫁に扮装したジムの手を握り、ふたりは式の会場へと向かって歩き出した。
ビッキー「大丈夫かなぁ」
サラ「大丈夫よ。ばれたら全部知らなかった事にして、あの偽者を警察に突き出しましょう」
リッキー「…………え?」
- 391 -
*PREV NEXT#
ページ: