……………

「ったく、大の男がふたりも揃って情けないわね」


仲良く並んで気絶しているリッキーとジムの姿を見て、サラは悲しくため息をついた。


「仕方ねーだろ。こんな高ぇヒールなんて普段男は履き慣れてないもんなんだから。リッキーなんてブーケトスから一気に逝ったからな」

「でも、どうする?次は私が行こうか?ボビーだったらさすがに肌の色も違うし、すぐばれちゃうよ?」

「そうね。身長もビッキーより小さいし…」





「レディ達。僕の力をわかっていないね?」


今までどこに行っていたのか。

サラ、ビッキー、ナイジェルの後ろにはドス黒いパンチの効いた純白の妖精が立っていた。


ビッキー「キモッ!」

妖精「君達。演技に大切なのは見た目じゃない。心だよ。
僕のこの美しい花嫁姿を見せつけられたら、きっとジョンさんもお客さんだって心奪われ屈服するはずさ」

ナイジェル「いや、心は花嫁でも顔面がキング牧師ならアウトだろ」


「さぁ、走るのよ!私の生きる道!真っ赤に燃えるバージンロード!!」



ウエディングドレスを翻した花嫁ボビーは、ナイジェルの忠告も聞かずに会場へ走り出…




参列者A「キャァァァッ!変態よ!変態が入ってきたわ!!」

参列者B「気持ち悪い!なんだあのキング牧師は!」



1秒でばれた。


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