……………

20分程かけてクローゼットから飛び出した衣類やアクセサリーなどを綺麗に片付け終えた。

床に無残に散乱していたそれはふたり(ほぼジム)の手によってテーブルに並べられている。


「改めて見ると凄い量だな。これでどれだけの諭吉が旅立ったのか…」

「ケイン、ここアメリカ〜(笑)」

「管理人が日本人だから自動和訳されるんだよ!それにさっきからケイン好きだな、お前!」


ひとつ大きな息を吐き、ジムは一着の服を手に取った。

ほとんどブラジャーのような水着だ。


「こんなもの…見方変えたら下着だろ…。なんでこんなに透けてんだ…///(少しだけ着けてる所見たいけっ……おっと、こんな事絶対言えない)
でも、物は綺麗だし捨てるにはちょっともったいないな」


問題はそこだ。

ジムの言う通り、所々には新品同様の汚れひとつ付いていない衣類や品物など、捨てるには惜しい品が数多く見受けられる。



「ケインの部屋に飾る?」

「ジムだ。俺がこんな真っ赤なリボンの付いたビキニを自室に飾ってたら、変態疑惑が浮上するだろ」

「じゃぁ、着ければいいじゃん!」

「それはもっとダメだろ!気色悪い想像をさせ………あっ」


そこでたまたまつけていたテレビのCMがジムの目に映った。


『大規模フリーマーケット!3月●日より北運動公園にて開催されます!時刻は…』


「フリーマーケットか…。そうだ!フリーマーケットだ!」

「フリマ?」

「そうだよ!俺達もこのフリマに出店して、服とかアクセサリーとかを売ればいいだろ?
お金にもなるし捨てる必要もなくなる、一石二鳥だ!」

「そうだね!マービン、ナイスアイデア!」

「よし!そうと決まれば早速、フリマに連絡して店に出す商品選びだな!」




トントン!



「ジム?いますか?」

話が決まりかけた丁度その時だった。

ノック音がして扉が開き、聞き覚えのある声が耳に入ってきた。


「ん?誰か来たか?」

「キャァァアアアアッ☆リッキーが私の部屋に来たあああ!!!」


やってきたのはビッキーの永遠の王子様。

リッキーは慌てた様子で廊下から彼女の部屋を覗いていた。

「あ、やっぱりここにいた!社長がジムに話があるそうですよ!ちょっと来てください」

「社長が?」


表情を見る限り、どうやら真面目な話のようだ。

ビッキーとの片付け計画の途中だったが、社長が呼んでいるとなれば仕方がない。


「あぁ!わかった、すぐ行く!
悪いな、ビッキー。行ってくる。フリマには俺が連絡しとくから、お前は店に出す商品を選んでおいてくれ」

「オッケー♪任せときなさい!」



ジムは部屋を出て、リッキーと急いで廊下を走り出した。

彼女に全てを任せた事は少し不安が残ったが
…まぁ、こういう品物を見定める目は、男の俺より彼女の方が鋭いし。

なんとかなるだろう。


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