……………


ガラクタの商品の山からひとつ、金魚入り金魚鉢が消えた。

「よし!知り合いとはいえ、商品が売れた事には変わりないんだ!諦めずに売り続けてみるか?」

「うん!」

「こんな大きなフリマだ。他にも知り合いが来てるかもしれない。その辺充分に目を凝らして売っていくぞ!」



「そうだね。頑張ってくれたまえ」



ジム「…ん?なんだ今の貴族みたいな喋り方。ビッキーか?」

ビッキー「え?私なんにも言ってないよ?」

ジム「………。」





「ふむ。ここはなかなか変わったものが置いてあるね☆」

「キャッハハハハハ!なにこれ可愛いわぁ!」


輝く星屑が散りばめられた美しい背景。

その中に不自然に配置されている、黒いもじゃもじゃパーマ。

目の前には、いつの間にか公園のホームレスロビン親子がしゃがんで屯っていたのだ。


「うっわ!ビックリした!お前らなんでここにいるんだよ!?」

「私達のような身内を探してたんじゃないのかい?」

「話の通じない身内は探してない!帰れ!」


ジムは壊れたトンカチを握って、すぐにバトルモードに切り替わる。


「全く相変わらず品がないねぇ、君は。
安心したまえ。本日、私達は一般市民の『買い物』というイベントを体験しに来たのだ」

「お金は持ってるの?」

「フッ。当たり前じゃないか、小リスちゃん!私を誰だと思ってるんだい?
世界が惚れたスーパーセレブ御曹司。ロビン・ジャックマンとは私の事さ☆」


両手を広げたと共に、背景に大量の薔薇が散らばる。


ママ「きゃぁぁっ!ロビンちゃん、カッコイイー!」

ビッキー「…いくら持ってきたの?」

ロビン「なんと大金!400円☆」

ジム「お前もういいから、その後ろに飛んでる薔薇を売ってこいよ」


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