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2組目に客として来店したのは、最も来て欲しくなかった身内、ロビンとママのジャックマン親子だ。
全身全霊で帰って欲しい。究極の招かれざる客。
とりあえず所持金がゼロではない事を確認して、好きな物は買わせる事にした。
400円でも入らないより入る方がいい。
「早く選んでとっとと帰ってくれ」
「ふむふむ。このショッピングセンターは掘り出し物がありそうだ☆」
ビッキー「ショッピングセンターじゃないよ」
「キャハハ!ママ、久しぶりに大人買いしちゃおうかしら!」
ジム「400円で一体何が大人買い出来るんだ…」
キラキラと目を輝かせて商品を見ていく貧乏親子。
次から次に手に取っていく。
ロビン「ママ!見てごらん!ここに素敵なスプリングレインコートがあるよ!」
※骨組みのないテントです。
ママ「まぁ素敵!あ!見てみて、ロビンちゃん!トム・クルーズの生写真があるわ!」
※ナイジェルのブロマイドです。
ロビン「ママ!こっちも見てくれ!流行最先端のファッション雑誌があるよ!」
※古本屋さんで売った場合、10円にしかならない本です。
ママ「ロビンちゃぁーん!これ凄いわ!顔写真付きあぶらとり紙よ!!」
※ボビーのブロマイドです。
なんと…脳内が平和な親子なんだろう。
つくづくその言葉がジムとビッキーの頭に浮かんでいた。
「あぁ、それなら全部合わせて400円でいいぞ?」
「ムッ!それは本当かい!?」
ジムの言葉にロビンは大きく前に乗り出し、無許可にシートの中へ入ってくる。
「あぁ。今言ったヤツなら400円で好きに持っていけ」
「素晴らしいよ!なんてサービスの良いショッピングセンターなんだ!恩に着る!」
持ってきていたスーパーの袋に、迷いなく商品を詰め出すロビン親子。
スーパーセレブ御曹司の面影も想像出来ない姿で買い物を終了させた。
「充実したパラダイスが体験出来た!感謝するよ!アデュー☆」
「あははっ!また来ちゃうわぁ!!」
「お買い上げありがとうございました。またのお越しはお待ちしておりません」
〜ロビン親子に売れた商品〜
・骨組みのないテント
・ナイジェルのブロマイド(全て)
・古本、雑誌
・ボビーのブロマイド(1枚)
合計:400円
ビッキー「ねぇ、よかったの?本当に400円で」
ジム「ゴミが400円に生まれ変わったと考えれば得したって事」
「ゴミって何よー!私が頑張って持ってきたのに!!
って、あれ…?テリー、なんか商品もっと減ってない?」
「ジムだ……え?そんなわけないだろ。売れたのは今ので全………あっ…」
〜無くなった物〜
・お菓詰め合わせ(全て)
ジム「アイツら、いつの間に盗んだんだ!?」
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