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……………
堅実主義者。
生真面目。
典型的A型。
雨宮の部屋はそんな彼の性格を物語る、まるでモデルルームのような模範的な空間だった。
ゴミどころか髪の毛1本落ちていない。
生活用品もきちんと細かく整理整頓されており、部屋の端にあるギターケースも全く邪魔だと感じさせない。
「やっぱり雨宮さんの部屋はいつ来ても綺麗っすね!」
「部屋の乱れは心の乱れに繋がる。僕は常にそれを心がけ、毎日掃除、床磨き、窓拭き、空気清浄、消臭を欠かさないからな」
「こんなに綺麗だったら、エロ本とかどこに隠すんすか?」
「そんな物は隠さない」
「堂々と置いてるんすか!?」
「持ってないという意味だ(怒)」
雪之原「ナオ君と同じマンションとは思えないねぇ」
美空「僕は基本、掃除はルンバちゃんに任せてるんだけどね!最近家出していなくなっちゃった!」
「さ、早速鍋の準備だ。クラウディ、荷物をキッチンへ運んでくれ」
雨宮の指示で買ってきた食材をキッチンへ、そして美空達の手によって土鍋がテーブルに設置された。
……………
トンットンットンッ…
この部屋へやってきて20分は経っただろうか。
キッチンから白菜など、材料を切るリズミカルな音が聞こえる。
もちろん耳の聞こえないエマ以外の男達にだけだが。
雨宮とクラウディが台所に立ち、あとの4人は鍋の設置が完了したので、のんびりとテレビを鑑賞していた。
「あのっ…キッチン……手伝わなくて…大丈夫…なんですか?」
「あぁ…」
訊いてきたエマに対し、日晴は返事を携帯に打つ。
『俺達、いつも手伝おうとしたら邪魔だって怒られるんすよ。だから準備担当がいつも雨宮さんとクラウディさんで、後片付け担当が俺達なんっす』
「…そうなんですか」
その気持ちは…なんとなくわかるが。
自分の為に歓迎会をしてもらうというのに、やはり何も手伝わないなんて申し訳ない。
エマは正座していた足を立ち上がらせ、作業をしているキッチンへ向かった。
「……あのっ…なにか…お手伝い…するッ事は…」
「大丈夫だ。座っていてくれ」
「…?」
「あぁ…そうか…」
そこで雨宮の隣に立っていたクラウディが、自分の切った椎茸と豆腐、糸蒟蒻の入ったボウルを彼女に渡してテーブルを指差した。
「これをっ…向こうに…持っていけば……いいんですか?」
コクンと頷いた背の高い彼。
エマはその動作に対し同じように頷き返し、クラウディの指示通り動き出す。
「クラウディ。君は七音より彼女の扱いに慣れてるな。
よし、材料も切り終わった。あとはこれをエマに運んでもらって本格的に鍋の準備だ」
流しで手を洗い終え、それを拭きながら小さな後ろ姿の彼女を見ていた。
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