11
……………
「さて。年寄りはこの辺で退散するとして、あとは若いふたりに任せるとしましょうか」
見合いが始まって1時間半。
サラの父親はそう言いながら腰を抑えて席を立った。
それにつられて相手方の母親も立ち上がる。
トントン
「ん?」
娘の肩をそっと叩いた父親は、耳元に手を当てて相手側に聞こえないように話しだした。
「ヒル家の将来がかかっているんだ。絶対にヘマするんじゃないぞ」
「…………。」
静かに頷いた娘を残し、父親とロビンの母親は部屋を出た。
残ったのはロビンとサラのふたりだけだ。
「さて…どうしましょうかね?」
彼は周りを見渡しながら口を開く。
「そうですね…」
「ずっと部屋の中にいましたし、気分転換に外にでも出ましょうか?」
「はい」
立ち上がった彼は、おもむろに彼女の近くまで歩き手を差し出す。
「なんですか?」
「エスコートしますよ。男が女性をリードするのは当たり前でしょう?」
「…ッ…///」
やっぱり…ガサツで空気が読めないウチの男達とは訳が違う。
サラは手汗を気にしつつも彼の手を握り、引き寄せられるように部屋を後にした。
- 48 -
*PREV NEXT#
ページ: