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……………

「さて。年寄りはこの辺で退散するとして、あとは若いふたりに任せるとしましょうか」

見合いが始まって1時間半。

サラの父親はそう言いながら腰を抑えて席を立った。

それにつられて相手方の母親も立ち上がる。


トントン


「ん?」


娘の肩をそっと叩いた父親は、耳元に手を当てて相手側に聞こえないように話しだした。


「ヒル家の将来がかかっているんだ。絶対にヘマするんじゃないぞ」

「…………。」


静かに頷いた娘を残し、父親とロビンの母親は部屋を出た。

残ったのはロビンとサラのふたりだけだ。


「さて…どうしましょうかね?」


彼は周りを見渡しながら口を開く。


「そうですね…」

「ずっと部屋の中にいましたし、気分転換に外にでも出ましょうか?」

「はい」

立ち上がった彼は、おもむろに彼女の近くまで歩き手を差し出す。


「なんですか?」

「エスコートしますよ。男が女性をリードするのは当たり前でしょう?」

「…ッ…///」


やっぱり…ガサツで空気が読めないウチの男達とは訳が違う。

サラは手汗を気にしつつも彼の手を握り、引き寄せられるように部屋を後にした。


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