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……………

「はぁ、空気が美味しいですね」

部屋を出て、サラとロビンがやってきたのはヒル家自慢の大きな庭。

前には海とビーチが美しくに広がり、芝生も整備されていて自然も多い。

久しぶりに来たこの場所は、言われた通り空気が澄んでいて美味しい気がする。


木の下のベンチに腰掛けて、ふたりはなんとも優雅な時間を過ごしていた。


「サラさんは、どのようなタイプの男性がお好きなんですか?」

ロビンから質問を受け「そうですねぇ」と、白い雲を見上げて考え込む。


「やっぱり一緒にいて落ち着ける人が一番ですね」

「………。」


そんな彼女の顔をじっと見つめているロビン。


「…え?それだけですか?」

「それだけですよ」

「顔のタイプとか、学歴とかは?」

「そんなの気にならないですよ。まぁ確かにどちらかと訊かれればブサイクよりイケメン、馬鹿より賢い方が良いけど、そんな事は二の次ですね」

「そうですか…」

彼はなんとなく寂しそうに下を向いた。



「ロビンさんは?」

顔を上げると彼女はニコニコしてこちらを見ている。

風になびいている金色の髪が綺麗だと思った。


「私はやはり、賢そうで美人で…サラさんのような人が好きですね」

「え。嫌だ、何を言ってるんですか」


ロビンの一言に照れながら笑う。

こんなもの社交辞令だとわかっているけど、実際言われてみるとちょっとは嬉しいものなんだな。

少しだけだけど、今の時間が楽しい、窮屈ではないと思えた。


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