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……………

「おい、いたぞ!」

ジムは極力小さい声で自分の仲間を呼んだ。

彼の指さす先にはベンチに座って楽しそうに笑い合っている例のふたりがいる。

5人は気づかれないように、草陰に隠れてサラとロビンの観察を継続する事に。


「あらー、随分と仲良くなっちゃってるみたいだよ。ん…何してるの?」


ビッキーはサングラスをかけ始めたナイジェルとリッキーに気づく。


「…殺す」

「何言ってんの、ナイジェル!」

「大丈夫ですよ、ビッキー。ばきゅん♪としたら、すぐ帰ってきますから」

「なに可愛く言えば許されると思ってんだよ!?ばきゅん♪ってやる事銃殺だからな!」

殺害計画の実行にかかろうとするふたりを必死に食い止めるジムとビッキー。









「何かいるんでしょうか?」


ガサガサと動く、明らかに怪しい草陰。

すぐに違和感を覚えたロビンは、眉を潜めてその場所を見る。


「アハハッ…す、すみません。ウチの庭、熊を放し飼いしてるんですよ」





「触んな!ジミー!」

「死ね!ばきゅん!」





「ここの熊は人間の言葉を話すんですか?」

「いや、その…私が面白半分で教えたら覚えちゃった…みたいな」



その瞬間、草の中からズボッとボビーの顔だけが出てきた。


「…ッ!!!!?Σ」


―グサッ!!!!


彼女は足元に落ちていた木の枝を、目にも止まらぬ速度でその顔に投げつけ…

もちろん、その顔は一瞬で草の中へと姿を消す。



「…!!…な…何ですか!今の!」


ロビンの驚く顔は想定内だ。

優雅な彼でさえベンチから落ちかけていた。


「今のは…多分…あ!宇宙人ですよ!たまに出るんですよね、ウチの庭!さ、ここは危ないから向こうへ行きましょう!」

「そ、そうですか!わかりました、行きましょう!」


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