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……………
俺は…死んだのか…?
真っ暗だ。
目の前が真っ暗で何も見えない。
あのまま銃で撃たれ…
溢れ出す自分の血。
俺はやはり…あのまま死んでしまったのか。
うっすらと視界に入る白。
黒の中に見えたほんの少しの白。
その白がだんだんと広がり…
あれは……なんだ…
「バレルさんっ…!バレルさん!」
「…………。」
あの女の声が聞こえる…。
ウゼェ…こんな所にまで付いて来やがったのか。
「バレルさん!」
慣れない温かい感覚。
俺は……
「バレルさん!貴方は助かったんですよ!」
「…………。」
ようやくこれが現実だと知った。
白く見えていたのは病室の天井。
目の前にいるこの女も本物。
手も動く。
息もしている。
俺は…どうやら死にそこなったらしい。
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