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こちらはサラとロビン。
ふたりは宇宙人の出現する恐怖スポットを抜け出した後、噴水の見える庭の一角に来ていた。
何やら花を見ながら楽しそうに話をしている。
「サラさんは見かけによらず、とても面白い方なんですね」
「『見かけによらず』って何ですか?」
「ははっ。すみません、もっとクールな方を想像していましたので」
照れて笑いながら謝るロビンに、サラもうっすら笑みを浮かべた。
「それもそうですよね。私も昔は無口で周囲から無愛想な子って言われてましたから。でもアイツらとずっと一緒にいるうちに、気がついたら明るい顔で人と話が出来るようになっていたんです」
「『アイツら』とは?」
「あ…いや何でもないです。気にしないでください」
いけない、と彼女は苦笑いで話を誤魔化す。
さすがにバイク仲間の話は彼には出来ない。
私は今「ボランティアに全てを捧げる女性」になっているのだから。もちろん嘘だけど。
そんな彼女の顔を眉をひそめて見た後、ロビンは右腕に付けているこれまた高そうな腕時計を見た。
「サラさん。私、ちょっとお手洗いに行ってきますね」
「はい。あ、ロビンさん、場所は…」
広い家だからきっとトイレの場所さえ探すのに苦労すると思った彼女は、その事を伝えようとしたが、彼はもう既に声の届かない場所まで走ってしまっていた。
意外とそそっかしい人なのかな。
それよりトイレに行くのに何故時間を気にしていたのだろう。
考えてみようと思ったが、面倒だし何より初対面の人と一緒にいて少し気疲れした。
ベンチに座って休憩をする事にしよう。
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