「サイテー…」

「は?」








「ふああぁ。おはよーっす……ん?」


朝の8時。

ようやく起きて顔を洗い、自室から出てきたジム。

腹が減ったので何か食べようかなとひとりで考えていると、その途中の廊下で突然足を止めた。

なにやらボビーとリッキーが集まって、キッチンをこっそり覗いていたのだ。

彼は寝癖のついたボサボサ頭のままふたりに近づく。


「何してるんだ、お前ら?」

「静かにしたまえ、馬鹿者が!!!!」

「ボビーもですよ!」


リッキーに手で口を塞がれ、慌ててその場から少し離れる。

話が出来るくらいまで離れた所で、彼は手を離して小声気味に口を開いた。


「それが…サラとビッキーが朝からキッチンで揉めてるみたいで…」

「え?なんで?」

「僕達にもよくわからないのさ。メインルームで僕らが寛いでいたら、ビッキーちゃんのキュートな怒鳴り声が聞こえてきて」

「キュートな怒鳴り声ってどんな怒鳴り声だよ…」

「なんか目玉をくり抜くとか焼きつけるとか聞こえたよ」

「え、怖ッ!キュートに目玉くり抜くつもりか!?え、怖ッ!!とにかく早く止めないと!こんな所で雑談してる場合じゃ…」









「あああああもうっ!話にならない!もう限界!!」

「…ッ!」


その瞬間、ビッキーのただならぬ叫び声がキッチンから聞こえた。

奇声に男3人は背筋が凍りつく。


「ヤッベ!」


色々と考えている余裕はない。

怪我をする覚悟で、彼らは慌ててキッチンに飛び込んだ。


「ビッキー、待て!落ち着け、早まるな!」











ビッキー「なんでこの目玉焼き、ソースじゃなくてしょうゆがかかってんのって言ってんの!?私はウスターソース派なの!」

サラ「ソースもしょうゆも同じような色じゃない。
何?しょうゆ顔の男が好きなのに食べ物はソース派なの?」

ビッキー「私が好きなのは砂糖醤油顔!薄く且つ甘いマスクなの!」

サラ「砂糖醤油なんて古いわね。今の時代、バターマヨネーズ醤油顔くらいパンチがないと」

ビッキー「どんだけベッチョベチョな顔よ!それもう薄いのか濃いのか、よくわかんないんだけど!」










ボビー「一体…君達は何の話をしてるんだい?」


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