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ここは漫画本や雑誌、喫煙用に灰皿や換気扇などが設置された専用の休憩部屋だ。
部屋の広さは約5畳分程。
そこに集まったのが、ビッキーを除いたバイク仲間だ。
秘密会議としてサラも呼ばれたらしい。
議題はもちろん…
ボビー「議題はもちろん『ビッキーちゃんしなやか女子計画』だ!」
ジム「…なんかタイトルがやらしいぞ。変更しろ」
ボビーがホワイトボードに汚い文字を書いた途端、ジムがすかさず「しなやか」部分をイレーザーで消す。
これだとまるで、ビッキーが今の所女じゃない事になるが。
「要するに、ビッキーがよその男にホイホイ飛びつく癖をなんとかしたいって事ね」
「ま。一応地味だけど恋人もいる事だかんな。いつもギャーギャーうるせぇしいい機会なんじゃねーの?」
「そ…そうですね。賛成です…」
サラとナイジェルがだるそうに隣同士に腰掛け、向かい側に座っているリッキーは自分の腰をさすりながら小さく頷く。
とりあえず、議題に反対する者はいないようだ。
「ありがとうっ…皆!やっぱり持つべきものは友だな!」
ジムがわざとらしく涙目になってお礼の言葉を述べ、早速会議に入る。
サラ「それじゃ、とりあえずは彼女をリッキーから卒業させる必要があるわね」
ボビー「そうだね。リッキー君、試しにビッキーちゃんの前で盛大にオナラをぶっ放したまえ」
リッキー「は、はぁ!?どんな試しですか!嫌ですよ、なんで俺が!」
ナイジェル「憧れの男性の嫌な部分を見て幻滅させる。
現に管理人も学生時代、好きだった男子が突然丸刈り頭にしてきて一気に愛が冷めたという実話があるらしいからな。
諦めてもらうのに一番手っ取り早い方法だろ?」
サラ「でもダメよ。あの子、リッキーの放屁なら喜んで顔面で受け止めるって断言してたわよ。それじゃ逆効果だって」
リッキー「そんなんで喜ばれても困ります…」
ボビー「仕方ないなぁ。オナラがダメなら、目の前でゲロでも吐くかい?」
リッキー「もっと嫌ですよ!なんでそういう汚い事しか思いつかないんですか!もっとあるでしょ!格好悪く転ぶとか何か失敗するとか!」
ジム「お前が目の前で転んでも『あ、可愛い!』で終わっちゃうだろ」
サラ「そうね。あの娘、精神かなり強そうだし。もっとインパクトのあるネタじゃないと。ちょろっと顔面の整形に失敗でもしてくれば?」
リッキー「ちょろっと顔面の整形に失敗する!?どういう事!?」
サラ「じゃぁ軽く前歯でも折ってみる?」
リッキー「この人の発想全部怖いんですけど(涙)なんで俺がその為だけに歯を折らないといけないんですか」
「あ。いい事思いついた」
「「え?」」
ナイジェルの一言で全員が顔を向ける。
「何?」
「女なら絶対ぇ引いて諦めちまう秘密。さすがにこれをカミングアウトすりゃ、ビッキーも諦めるだろ?」
「だから何ですか?」
「それはな…」
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