6
……………
「はぁ…」
私は後悔の念を振り払えずズルズルと引きずって一日を過ごし、ついには夜になってしまった。
読む予定にしていた歴史書も開いていない。
本当…昨日は失敗しちゃったなぁ。
なんでよりにもよってバレルさんの家に行っちゃったんだろう、私。
お風呂で背中を流し、体を泡でしっかり洗う。
お昼にもシャワーを浴びたけど、やっぱりまだお酒臭さが残っているかもしれないと不安になり、結局夜にももう一度入ってしまった。
これで少しはアルコールの匂いは抜けるかな。
やっぱり強い体質じゃないのに無理に飲むものじゃない。
そう考えればサラさんは凄いな。
いつも泊まりに行ったら、決まってお酒を飲んでるし。
どんな肝臓してるんだろ。
そんな事を考えながら、体に付いた泡をシャワーで洗い流す。
うん。
いつまで後悔してても仕方ない!
とにかく今後の対処策を考えてノートにまとめなきゃ!
…って、この台詞…今日だけで何回目だろう。
落ち込んでこう考えてまた落ち込んでの繰り返しだ、今日は。
気分はどんどん暗くなってしまう。
「はぁ………ん?」
体を流し、鏡に背中を向けた瞬間だった。
何かに気がつき、ふいにシャワーを止める。
「…何だろう?これ」
手でギリギリ届く辺りにある。
右側の肩甲骨の下辺りに、何やら見覚えのない赤いアザのようなものが見つかった。
「どこかでぶつけたのかな。全然気づかなかった」
でも別に痛くもないし、虫に刺されたのかとも疑ったが特に痒いわけでもない。
酔ってる時に何かしたのかな。
まぁ…痛くも痒くもないなら気にする必要ないか。
軽い気持ちで再びシャワーのハンドルをひねり、
そしてローラは風呂場を出た。
fin
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