20分後。



「…雨宮くっ…ごめん…なさいっ。大丈夫…ですか…」

「あぁ…大した事はない…。気にしないでくれ…」


早速やってきた最初のアトラクション「呪いの廃病院」

この遊園地の目玉のひとつと言ってもいいお化け屋敷だ。

なんでも本物の霊がいると噂になっており、テレビでも数回取り上げられていた。

霊感が強い人は入れないらしく、それがまた話題を呼んで人気の場所となっている。

雨宮とエマも大して並ばずに中に入れた所まではよかったが、それも束の間。


数分後、ふたりは廃病院の出口から並んで出てきたのだが

何故か雨宮の頬には、手で叩かれた赤い跡が残っていた。


「怖くてっ……ゾンビかと…思って…ビックリし…ちゃって…」

「いきなり肩を叩いた僕がいけないんだ…。気にしないでくれ」


どうやら怯えている彼女が心配になり、肩を叩いた瞬間にお化けだと思って殴られたらしい。

一発目からゾンビと間違えられてビンタされるとは…なんとも苦い思い出だ。

まぁ、怯えて背中に隠れていた彼女が可愛かったからいいのだが。


叩かれた頬をさすりながら、雨宮は辺りを見渡した。

美空と日晴の姿はない。

見つからないように、どこかに隠れているのだろうか。

大体サポートすると言っても、一体どうやってやるつもりなんだ。

彼女に存在がバレないように、こうやって身を隠しているというのに。

むしろそのまま帰ってくれた方が、こちらとしては好都合なのだが。



「雨宮君…お化け…屋敷……どうでし…たか?」

「あぁ…えっと…」


エマから質問をされ、返事を打とうと雨宮は携帯を取り出した。



が。





















「……………。」








…?






なんだ、コレは。












え…?


ちょっと待て。


何故、いきなり恋愛シミュレーションゲーム的な展開になってるんだ?


慌てて周りを見渡すが、やはり美空と日晴の姿はない。


ア、アイツらの仕業なのか!?


一体どういう仕組みに…


というか、


まさか、この中から質問の回答を選べというのか!?








雨宮「………。」











エマ「そうですかっ…///よかっ…た…。私も、怖かった…ですが、楽しかった…です…」






評価:よし!バッチリ好印象☆



下の画面に文字が映し出された。




「何なんだ、これは一体…」

「次は…メリーゴーランドに…乗りたい…です…いいですか…?」

「あ?あぁ…はい」



どうやら先程の文字は、エマには見えていないようだ。

周りを見てもやはり美空と日晴の姿はない。

訳がわからないまま、彼らは次のアトラクションへ向かう事となった。


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