……………


「あま…みや君っ…凄いっ!かっこ…良かった…です!」

「…………あぁ(死ぬ…本当…無理…死ぬ)」


バンジージャンプの近場にある自販機の前。

頬が痩けげっそりした表情で下へ戻ると、興奮した様子でエマはこちらへ走ってきた。

どうしても彼女の顔を見てると断りきれずに、雨宮はあの空高い場所から飛び降りたらしい。


何故あんな人間が落下するだけの遊具を作ったんだ。

危険を冒してまで落下して何が楽しい?

人間が落ちるだけで何が面白い?

バンジージャンプを考えた奴、何があってもお前だけは今後絶対に許さん。絶対にだ。


しかし地上から見ていたエマは、この日一番の喜んだ顔をして笑っている。

全く…そんな顔をされれば怒るに怒れない…。


さて…

どうせまたおかしな選択肢が出てくるのだろう。

適当に選んで、とっととこの場所から離れ…









アイツら、面白がってふざけてきやがった!!



「…あ…雨宮…く…ん?」


『悪い。おでん煮込んでた事を忘れていた。一旦家に帰る』


雨宮は打ち込んだ携帯電話を見せた後、何故かチューリップ畑に潜り込んだ。





「お前ら一体何を考えてるんだ!!怒」

「ミヤ君、声デカーい」


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