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……………
「おはよぉ、リツく…ブハッ!」
次の日。
一緒に音楽番組のスタジオへ行く為、事務所の玄関で待ち合わせをしていた雪之原とクラウディ。
しかしその場所にやってきた彼の顔を見て、雪之原が思わず口に含んでいたミルクティーを地面に噴き出してしまった。
「ど…どぉしたの、リツ君!?ほっぺた真っ赤だよぉ!」
そう。
雨宮の左の頬が腫れて真っ赤になっているのだ。
初めて見る真面目な彼の情けない顔に、クラウディも口をぽかんと開けて呆然としている。
「昨日…少しトラブルがあってな」
「トラブル!?何があったのぉ!?」
「エ…いや……えっと…ゾンビに間違えられた」
「ゾンビ!?何それ、どんなトラブル?リツ君、深夜に墓場でも徘徊してたのぉ!?」
口が裂けても言えるわけがない。
エマの胸元を携帯で撮影したら、思いっきり平手打ちが飛んできたなんて。
その後、凄く謝られたけど…。
まぁ…それは殴るよな。
僕でも殴る。
*****
日晴「あぁ、雨宮さん惜しかったっすねぇ。最後の最後で…」
美空「まぁ、長い人生一度くらいの選択ミスなんて誰にでもあるって!また次も手伝ってあげるから頑張ろ!
で!撮った写真、僕の携帯に送ってよ!」
雨宮「来週から一週間僕に話しかけるな!Σ」
*****
fin
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