6
【東側】
「…ッ!」
廊下を引き続き徘徊している途中。
反対側からとんでもない叫び声が聞こえ、4人全員が振り返る。
「リ、リッキーの声じゃない!?今の!」
「あっちに出たみたいやな。残念」
先程まで関係のない恋バナばかり繰り広げていたビッキーが途端にオロオロしだすが、弥生は残念だと淡々と漏らし、眉も動かさない冷静な表情のままだ。
そこでお札を握っていたサラも口を開く。
「待って。リッキーはネズミが走っただけでも悲鳴を上げる可能性が高いわ。まだ確実に幽霊が出たとは言えないと思う」
「それもあるけど…大丈夫なのか?アイツら」
「まぁ、宗ちゃんがおるから心配いらへん。気にせんでコッチはコッチで先に進みますで」
「アイツがリーダーだから不安なんだけどな…」
ジムが心配している事を気にも留めず、弥生はひとつのドアノブに手をかけた。
ふと見上げると、その扉の上部には「ナースステーション」の看板が。
普段は安心する部屋でも、廃病院となるとここも不気味だな。
「迷子にならへんよう、ちゃんと付いてきてください」
「あ?…あぁ、わかった」
- 602 -
*PREV NEXT#
ページ: