……………

「いやぁ。さっきはホンマ助かりましたわ。わざわざ外までおぶってもらうなんて、お手間かけさせました」

リッキー「全くです」


除霊ツアーが終了し、ようやく病院から出られた一同。

タイミングが悪いのか元々狙っていたのか…

外へ出た途端に葛西は目を覚まし、全員で今までの経緯を説明してあげた。



「ま!僕達の力で幽霊も無事退治出来ましたし、これで一件落着っちゅう事ですわな!」

ナイジェル「僕達の力って、そこのお嬢さんのおかげだろ?言っとくがオメェはこの8人の中で一番役に立たなかったからな」

「ホンマですか!?いやぁ、僕の眼鏡最近度が合ってへんかったからかなぁ」

ボビー「君、目開いてないよね」


事件が解決してもなお、どこまでも調子の良いこの葛西という男。

そんな彼に若干呆れつつも、サラが廃病院のビルを見上げて話しかけた。


「で?霊も無事に封印出来た事だし…ここを取り壊して新しいビルでも建てるの?」

「いや、それがですね。お姉さん…」


突然、真面目な顔になる彼。


「え!?まさかまだ霊が残ってるとか?」

「ちゃいます、なんでニヤけてますねん。なんとですね…おもろい事に新しい土地の住所、ここやのーて隣町と同じ番地と間違っとったんですわ!はは。失敗失敗」





「「…は??」」





え?最後の最後にどんでん返し?

全員の声が揃う。

住所が間違っていたという事はつまり…


「え。て事は…」

「そうと知っとったら、こんな薄気味悪い所わざわざ来たりしまへんわぁ。皆はんにも仰山迷惑かけましたわ。ホンマすんませんでしたな。はははは」


「「……………。」」



反省の色もなく、呑気に笑うインチキ眼鏡。

隣の弥生はいつもの事なのか表情ひとつ変えないが

暗くなる空と同じように、6人のオーラはどんどん黒く変わる。



「まぁ、これを出会えたキッカケとしてこれからも仲良うしておくれやす〜。場所としてはすぐ近くですさかい。
霊絡みの相談があれば、いつやてウチの会社利用してください。
あ!これ僕の新しい名刺ですわ。どうぞご贔屓に…」



「「………。」」



ヒョイヒョイ配られる名刺を黙って受け取る。

黒のオーラは次第に色濃さを増し…





弥生「気にせんでええです。その紙破ったってください」







ビリリリリリッ!!!





弥生の許可が下り、全員が貰った名刺をその場で破り捨てた。






fin


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