……………


翌日。


「ん…ぅ…」

目を開けたローラは、ゆっくりとした動作で体を起こす。

「ここは…クラウディ君の部屋か」


結局昨日は色々考えすぎて、眠りにつけたのはついさっきだった気がする。

時計の針は6時を指していた。

もう…雨の音も聞こえない。

カーテンを開けると窓の外は雨さえ降っていないものの、どんよりと雲が立ち込めていた。

どうやら昨日の豪雨は、いつの間にか過ぎたみたいだ。

とても晴れている、とは言えないけど。




「…起きてるかな」


私はあまり眠れていないけど、もう寝る気もしない。

独り言を漏らしながら彼女は柔らかい毛布を退ける。


さすがに彼もまだ寝てるかな。

そう思いながら、彼から借りた大きめの服の余った裾を綺麗に曲げてベッドを降りる。

寝室の扉をゆっくり、彼を起こさないように開けると…




「………ッ」


電気もつけていない、朝6時の薄暗い部屋。

窓側でカーテンを握った彼は外を見ているのか、背を向けて立っていた。

布団を敷いた形跡もない。


もしかして…寝てない…?




「…っ。あ、ローラさん。おはよう」

「あっ…ご、ごめんなさい!覗くつもりはなかったの」

「構いませんよ。随分早起きですね」


クラウディは扉の隙間から覗いていたローラの存在に気がついて振り返った。

その顔は昨日みたいな怖い顔じゃないけど、少しやつれてしまった印象を受ける。

外に見える妙に薄暗いどんよりとした雲り空が、彼の今の感情をあらわしているみたい。


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