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……………
ズドンッ!!
バンッ!!
バンッ!!
またもや屋敷中に激しい銃声が響き渡る。
これで何発目か数え切れない。
もちろんその音は奥まった場所にある隠し部屋にも届き、ベッドに座っていたサラは思わず耳を塞いだ。
「サラ」
隣に座るリッキーは、震える彼女の体を抱き締める。
「大丈夫です。心配しないでください」
ズドンッ!!!
ズドンッ!!
バンッ!
バキュンッ!バキュンッ!!
銃声は何度も何度も繰り返し響く。
この数であれば誰かが撃たれていてもおかしくはない。
「リッキー…逃げて…」
「何言ってるんですか。逃げるわけないでしょう」
「あの人は私を狙ってるのよ。リッキーだって私と一緒にいたらどうなるかわからない」
「そんな事、貴方に言われなくても最初からわかってます」
ギュッと回した手に力を込める。
「だったらどうして…」
「貴方を守らないと、後で俺がナイジェルに撃ち殺されちゃいますからね」
彼はこんな状況でもいつものように可愛らしい笑顔を見せた。
どうして…
そんな顔が出来るの?
「それに…」
「何?」
「いえ、何でもないです」
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