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……………
「今の…家政婦さん!?」
彼女の悲鳴は隠し部屋にまで届いていた。
それに今、おさまっていたと思われた銃声が再び…
「イヤァッ!」
「サラッ!しっかりしてください!」
「全部っ……全部私のせいよ!私さえいなければ…」
「サラッ!!!!」
彼女はリッキーの体から離れ、咄嗟にテーブルにあったペン入れの中からハサミを掴み取る。
「サラ!!」
それを自身の首に向けた瞬間、リッキーが手を伸ばして手首を掴む。
そのまま彼女の肩を掴み、荒々しくベッドに押し倒した。
「ッ…!」
その衝撃でハサミは手から離れる。
あまりに突然の事に、サラは目を丸くして男の顔を見上げた。
息が切れている彼。
緑色の瞳。
瞳孔が開いている目には、いつもの優しさはない。
「リッキ…!」
「……ッ」
肩から手を離し顔を握られて、そして…
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