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……………
一通り聞き込みが終了したジム。
彼がウィンディランの建物の扉を開いたのは、夕方過ぎであった。
「ジークハルトおかえり!」
「ジムだ」
「どうだった?」
「後で話す。皆は?」
「もう帰ってきてるよ!」
出迎えてくれたビッキーに連れられてメインルームへ到着すると、既に自分以外の5人はソファーに座って飲み物を飲んでいた。
どうやら俺が最後の帰宅だったようだ。
「悪かったな、遅くなってしまって」
「いえ、お疲れ様です」
「それじゃ。早速わかった事があれば報告しましょう」
それぞれ自分達が得た情報をひとりずつ報告していく事に。
が、話を聞いている限りどれも良い方向に捉えられるような内容ではなかった。
もちろん楽しい空気ではない。
ファミレスの店員に聞き込みを行ったリッキーによると、「最近よく怪我をしている」や「遅刻や早退が増えた」など。
周囲の人間へ聞き込みをしていたジムによると「街中で派手にケンカをする姿は見られなくなった」や「薬局にて治療用品を買っている」「柄の悪い男達と歩いている所を見た」など。
実際帰宅してきたバレルを目撃したサラに聞くと、やはり顔や手の傷や絆創膏の数が多かったらしい。
それにポストの中や携帯を頻りに確認していたとか。
そしてナイジェルとボビーの報告内容に一同は衝撃を受ける。
大通りから外れたビルの裏側で、大量の焼肉弁当が無残に散乱していた事。
その中に消毒液もあった事。
先程のジムの話から、彼がそれを購入していてもおかしくはない。
「焼肉弁当」という単語を聞いた途端にリッキーの顔が真っ青になり、他のメンバーも言葉を失う。
「間違いねぇ。奴は確実に何かを隠してる」
「また悪い人達とケンカしてるのかな」
「こりゃ俺の勘だけど、今回はただのチンピラ達とのケンカとは訳が違う気がするんだ」
「じゃ、すぐ本人に話を聞きに行こうよ!」
「あのバレルが素直に答えると思うか?」
奴は自分のプライベートを簡単に他人へ話すような男じゃない。
そんな事は考えなくても皆わかっていた。
ナイジェルの言葉にビッキーも不安の色を隠せず顔が俯く。
彼は吸い終わったタバコを灰皿へ押し潰し、このチームのリーダーに目を向けた。
「どーするジム?アイツの内緒事…もう少し探ってみるか?」
「…………。」
問いかけられたジムに5人全員の視線が集まる。
周りの人を放っておけない性分。
数秒黙った彼の答えはもちろん
「当たり前だろ」
待っていたその言葉にそれぞれが深く頷いた。
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