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……………
パンパカパ〜ン♪
パンパンパパ〜ン♪
「始まりました!weather life主催!美味しいおせち作り対決!
司会は私、ビッキー・スティールが務めさせて頂きます!」
マイクを使って鳴り響く熱い声。
並んだふたつの整備されたキッチン。
様々な調理道具。
そしてそれを見守るのは、見慣れた仲間や知り合いの顔ぶれ。
ここはweather lifeが特別に用意した料理スタジオだ。
さすが芸能人。
一般人とはやる事が違う。
「では早速対戦チームの紹介を致します!まずは向かって左手!チーム雨宮!」
リーダーである雨宮とそのチーム員にスポットライトが当てられる。
お正月という事もあり、全員が袴など和服姿だ。
「こちらは主に信頼出来る仲間を集めた。
一番はこの男だ。
サポート役をやらせたら右に出る者はいない。
我らの頼りになるドラマー留学生、クラウディ。
そして真面目さに信頼をおけるジムさん。
不本意だが料理の腕は認めるサラさん。
手先の器用なリッキーさんだ」
ビッキー「無難にふざける可能性の低い優秀なメンバーを集めた雨宮君!
さて対するは、向かって右手!チーム衣笠!」
続いて反対側のチームにスポットライトが当てられる。
弥生ももちろん和服姿だ。
「甘いな、兄ちゃん。友情なんちゅう生ぬるいモンだけで、最強のおせちが作れると思とるんか」
「どういう事だ?」
「ウチの仲間はコイツらや!」
パッ!
影で見えなかった弥生のチーム員にもスポットライトが当たり、その人物達が明らかになる。
ビッキー「あーっと!なんと衣笠チームのメンバーは…
ボビエさん、ボビー、ロビンさん、そして美空君だぁっ!」
雨宮「七音!お前、寝返ったのか!」
美空「だって女の子から誘われたら断れないじゃーん」
まさか自らの同志が敵チームに紛れ込んでおり、困惑する雨宮。
「おせちを作んのに必要なんは友情でもテクニックでもあらへん。センスや!
この人達はウチが一瞬でセンスがあると見抜いて選抜した最強メンバー。
これで勝てへん訳があらへん!」
葛西「やよちゃん僕は!?なんで僕を仲間に入れてくれへんの!?」
「宗ちゃんはセンスの欠片から取れるクズさえのうて、邪魔以外の何者でもあらへん。ひとりで録画したガキ使でも観ててや」
「うわぁぁぁぁぁ(泣)」
葛西、アウトー。
日晴「雨宮さん、酷い!俺達こそ一番信頼出来るメンバーでしょ!」
雪之原「なんで仲間に入れてくれないのぉ〜、つまんなぁい!」
雨宮「お前らは音楽仲間としては信頼しているが、料理の腕は全くもって信用していない。こたつで録画した紅白でも観てろ」
「「うわぁぁぁぁぁ(泣)」」
「さてさて、会場は盛り上がってまいりました!
改めて司会側には私ビッキーと、ファミリーレストラン『ジョイント』より料理評論家(仮)のルーイちゃんにお越し頂きました!ルーイちゃん、よろしくお願いします」
「はい、よろしくお願いします!」
「そして今回!バトルの勝敗をジャッジする審査員はこちらです!まずは1人目!
一度に弁当を5つ食う男!
Fender kiss内の食いしん坊将軍、バレル君!」
バレル「なんでもいーから早く食わせろ」
「続いては2人目!耳が聞こえない分、他の五感が優れている引っ込み内気のピュアガール、エマちゃん!」
サラ「きゃぁあ!エマちゃぁぁ!!」
「そして3人目は世界中の高級料理を食べ尽くしてきたであろうエリートお坊ちゃま、ジョンさん!」
「………ん…え?…あぁ…何ですか?」
ビッキー「こちらの個性豊かな3名に勝敗を決めてもらいます!
では簡単にルールを説明しましょう!
今回作って頂くのは、ずばり『おせち』!
料理器具や調味料は準備された物をご自由に使って頂いて構いませんが、材料はそれぞれがお持ち頂いた食材を使用して頂きます!
重箱は3段!
制限時間は2時間!
完成した品を審査員3名に食べて頂き、それぞれ5点満点で点数をつけ、合計点数が高いチームが勝利となります!
両者、よろしいですか?」
雨宮「問題ない」
弥生「ええで」
「それでは美味しいおせち作り対決!いざ!調理開始です!」
カーン!!
ナイジェルがゴングを鳴らし、ついに戦いの火蓋が切って落とされた。
ナイジェル「…え?俺の出番これだけ?まさかね。新年一発目の小説でたった出番がこれだけだなんて…」
音羽「これだけです」
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