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……………
「2時間が経過し、無事両チームのおせちが完成しました!皆さんお疲れ様でした!」
司会の言葉に全員は軽く一礼する。
「フン。勝敗は食さずとも明白だな」
「それは食べた本人が決める事や。あんさんが決める事やない」
お互いのおせちを持ったまま、視線をぶつけ合う雨宮と弥生。
「まぁまぁ」とふたりをなだめつつも司会のビッキーは言葉を続ける。
「それでは早速実食して頂きます!まずはチーム雨宮のおせちからです。どうぞ!」
名前を呼ばれ、堂々とした姿勢で審査員の元へ向かう雨宮。
風呂敷を広げ、3段の重箱それぞれの中身がテーブルに披露された。
「わぁ…き…れい…」
エマが思わず笑みを浮かべ、バレルとジョンも無言で覗き込んだ。
「説明しましょう。1段目は僕が一番力を入れた力作です。魚介類、卵、菜物、全て先程取れたばかりの新鮮な食材ばかりです」
ビッキー「え…?先程?」
「はい。僕が下準備をしている間にメンバーに採ってきてもらいました」
さすがクラウディ。
仕事の速さの格が違う。
「ちなみにおせちの料理には全て意味がこもっています。
例えば海老はこのように髭が生え、腰が曲がるまで長生きするよう祈願したもの。
数の子は子孫繁栄。
昆布巻きは『喜ぶ』という言葉にかけたもの。そして…」
「…………。」
ビッキー「雨宮君、ジョンさんが目を開けたまま寝ています!出来れば説明は簡潔的に!」
「…ごほんっ。2段目は…えと…サラさんとジムさんに作って頂きましたが…………。」
説明の途中で止まる雨宮。
「少々お待ちを」
眉間にシワを寄せて自身の仲間達の元へ戻る。
「サラさん!何ですか、あれは!」
「何って、決まってるじゃない。エマちゃんのお顔を作ってみたの。キャラ弁よキャラ弁!」
「いなり寿司を作ってくれと頼みましたよね!?
むしろ…あの材料からどうやって紫色を抽出したのか…僕は逆にそこが気になります」
「あ、あれ?クラウディ君に頼んだら一緒に採ってきてくれたの。紫いも」
「クラウディッ!おま…仕事が出来すぎるのも問題だぞ!」
「(・ω<) テヘッ★」
雨宮は仕方なく審査員3人の元へ戻り、新しい創作おせちであると説明。
エマ本人は恥ずかしいのか馬鹿だと思っているのか、とりあえずリアクションに困っている様子だが。
「そして3段目はリッキーさんが作ってくれた……………………
すみません。もう一度席を外します」
スタッ!スタッ!スタッ!
雨宮はヒビ割れた眼鏡を指で押し上げ、再び仲間達の元へ戻る。
「リッキーさん!何ですか、あれは!?」
「え、俺もですか?俺はちゃんと言われた通りに作りましたよ!」
「品数が全然足りないんですよ!何故、黒豆だけ煮詰めて入れてるんですか!」
「仕方ないでしょ!だってその他の食材を全部のら猫ちゃんに食べられちゃったんですから!煤v
「何故僕が逆ギレされないといけないんですか!?
大体、原料の豆は適量しか渡していなかったでしょう?何故あんな箱いっぱいに敷き詰める程…」
「あぁ。それならクラウディ君が…」
「クラウディ、貴様いい加減にしろ!煤v
「…っ!(´;ω;`)ブワァッ」
雨宮は再び審査員の元へ戻り、今年は甘納豆が流行ると見越して多めに入れたと説明。
むしろ、そんな見立て
この地球上、僕以外誰も立てていない。
「と…とにかく、見た目はどうであれ、味はきっと美味しいはずです。どうぞ召し上がってください」
「頂き…ます」
エマだけが丁寧に手を合わせ、ジョンはそれを見て遅れて。
バレルは何も言わず豪快に食べ始める。
「…美味…し…い」
「本当か?」
自分の作った料理を口にしたエマが素直に感想を言ってくれ、若干照れている様子の雨宮。
このバレルという人も凄い勢いで食べ進めているし、もうひとりの男性もゆっくりだがしっかり食べてくれている。
食べられないという事ではなさそうだ。
ビッキー「さて!全て食べ終わったので早速採点にまいります!
審査員3名はお手元にある1から5までの数字が書いた札で、今食べたおせちが5点中何点だったのかを発表してください!
それでは…どうぞ!」
バレル【3点】
エマ【5点】
ジョン【4点】
「合計12点!なかなかの高得点が出ました!」
「ふむ…」
若干不安は残るものの、満足のいく点数に雨宮は軽く頷いた。
「それでは審査員の方にそれぞれ感想を聞いていきます!まずはバレル君!凄い食べてた割には点数が辛口だね?」
「…3段しかなかった」
「へ!?い…いや、それ言っちゃうと3点以上は取れないじゃん。じゃぁ次はエマちゃん!」
カンペを振られ、エマはオドオドしながらも答える。
「お…美味し…かった…です…。…ぜ…全部…///」
「新年から可愛いね〜。じゃぁ次はジョンさん!」
「………………」
「ジョンさん?」
「……え?あ…はい……何ですか?」
「だから、4点を出した理由を教えてくださいって言ってるんです」
「よんて………あっ」
「『あっ』じゃないですよ!なんでビックリしてるんですか!自分で出したんでしょ!」
…大丈夫なのか、この審査員。
雨宮はキッチンまで下げられ、先攻の出番は終了。
そして次に現れたのは…
「さぁ、続いては今回のダークホース!チーム衣笠です!」
「やっと出番やな」
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