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結局エルヴェさんの新しい彼ぴっぴ作戦は失敗。
一同は諦めて元いたディスコ風ルームへ戻り、同じ配置でソファーに座り直した。
ナイジェル「んー…難しいなぁ。一体どうすれば立ち直ってくれんのか」
ジム「お前が付き合えばいーだろ」
「何度も言わせんな。俺はゲイじゃねーっつってんだろ」
「俺だって何度も言ってるわ!何、お前?今まで俺の事ゲイだと思ってたの?」
オカマ達も困った顔で腕を組む。
「そうねぇ…ジミーじゃ、ちょっと痩せすぎなのかもね。
ナヨナヨした頼りない男が好きなオカマもたくさんいるけど、エルヴェさんはどちらかと言うとガッチムッチな包み込んでくれるタイプの男が好きだから」
「ガチムチかぁ。そうだなぁ…んー…」
ナイジェルは携帯を開き、適当に知り合いの写真が集まる画像フォルダを探す。
「…これは?」
ガチムチとまではいかないが、ケンカで負け知らず、なかなか良い体つきのバレル君の写真を見せた。
「あら、ハンサム!この冷酷な目がまたM心を刺激するじゃない〜!
あぁ…でもエルヴェさんは顔だけで言うと、ジミーみたいなベビーフェイスが好きだから」
「んじゃコレは?」
我が家のナンバーワンベビちゃんフェイス、リッキー君の写真を見せる。
「やだ!なにこの子、超可愛い系!食べちゃいたいわ!
あ、でもやっぱり痩せすぎね。もっと可愛い顔でマッチョな男はいないの〜?」
「それなら…」
頼りになる温和父親系男子、クラウディ君の写真を見せる。
「やだ!ヨーロッパ紳士!?背も高そうだし筋肉質だし、顔も可愛らしいわ!
あ、でもエルヴェさん、テンパはダメなのよ」
ジム「オカマのくせに、すんげー条件厳しいのな…」
やはり身内だと、そう簡単に新しい恋のお相手になりそうな輩は見つからない。
むしろ、顔はともかく性格が壊滅的な連中が多いから、最初からオススメもあまり出来ない。
ナイジェルは口に咥えていたタバコを指に挟んで決心した。
「仕方ねぇ。こうなりゃ近くの馬鹿よりも遠くの一般人だな」
「男がOKな時点で一般じゃないだろ」
「そういう考えがフりーんだよ。今の時代、同性婚しかり腐女子しかり」
「お前が腐女子なんて言葉を知ってる事の方が驚きだ」
「とりあえずマリアンヌ。エルヴェさんがフラれたっつーその男の特徴を教えてくれ。
街を歩き回って似たような男を適当に引っ張ってくればいーだけの話だろ」
言われて顔を見合わせるマリアンヌやジュリエット、クリスティーナ。
「それはエルヴェさん本人に聞いてみないとわからないわよ!」
「だって彼…彼女、失恋したきりずっと誰とも口を利かず、部屋に閉じこもったままだもの!」
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