……………


スタートした5台の車の滑り出しは順調。

走るコースはそれぞれ若干違うが、区域として全員ほぼ同じなので、近場をウロウロ運転している流れだ。


【雪之原、教官、サラ、校長チーム】

ある程度車は走り、赤信号で彼はゆっくりブレーキをかけた。


「雪之原君、上手じゃないの」

「あははは。教官を買しゅ……頑張って練習したからねぇ」

校長「ばいしゅ…?」



【日晴、教官、ボビーチーム】

「よーし、飛ばすっす!!!」

アクセルを踏み込み、テンションアゲアゲ状態の日晴だが。





ブーン…





教官「言うほど全然飛ばしてないね」

「だって制限速度は50キロじゃないっすか」

ボビー「相変わらず顔は派手なのにパンチが弱いね」

「……。」

教官「いや、それでいいんだよ」

ボビー「いやいや!やっぱりあれくらいしなきゃ運転は面白くないよ!」

教官「え?」




ビュン!!



その瞬間、物凄いスピードの車が自分達の車を横切った。


【美空、教官、ナイジェルチーム】

「ひゃっほぉぉお!!風になるぜぇ!」

教官「美空君、スピード出しすぎ!!煤v

ナイジェル「あぶねッ!馬鹿!スピード落とせ!」


「今の僕は最強F1レーサー!大丈夫!ちっちゃい頃マリカーとかやってたから!」

教官「そういう問題じゃ…あぁっ!前に!反対車線に警察が!煤v

「Uタァァアン!!!」

「「白バイの前でドリフトォォ!!?」」



【雨宮、教官、リッキーチーム】

雨宮「七音の奴、またあんな乱暴な運転を…」

リッキー「あっちにならなくてよかった。雨宮君なら安心ですね」

「当然です」


信号が赤から青に変わり、隣の危険車両から離れようと制限速度内で走り出す雨宮の車。

遠くまでよく見渡しているようだし、今の所安全なドライバーだ。


教官「ここを左に曲がってください」

「わかりました。右よし左よし…巻き込みよし」

リッキー「いいですね。安全第一って感じで」

教官「はい。ではこの先、道なりに真っ直ぐ進んでください」

「わかりました。前よし、スピード確認、巻き込みよし巻き込みよし左よし巻き込みよし巻き込みよしスピードよし巻き込みよし」

リッキー「でもちょっと確認が過剰すぎますね。一方通行じゃ何も巻き込みませんよ」




【美空チーム】

美空「キャッホーッ!リズムに乗るぜ!」

ナイジェル「おい、後ろから白バイ追いかけてきてんぞ!止まれ!」

美空「ふふふ、この天才レーサーの僕に付いて来れるかな!?くらえ!」



プニン!



ナイジェル「走行中にバナナの皮を設置すんじゃねぇ!」



【日晴チーム】

ボビー「なんだかあの車、パトカーに追いかけられているようだよ」

日晴「え…あの車は…美空さん!?大変だ、美空さんがピンチっす!」

教官「日晴君、よそ見運転してないで前を見なさ…」

ボビー「助けに行くんだ、トゲトゲ君!」

日晴「了解っす!美空さん、俺が今助けに行くっす!!」

教官「ボビーさん!私を差し置いて勝手に指示を出さないでくださ…」


日晴「ウオッ!何か落ちてるっす!」

ボビー「気をつけろ、バナナの皮だ!また何か飛んでくるぞ!」

教官「日晴君、正規コースに戻りな…キャッ!!煤v



【雪之原チーム】

サラ「ちょ…ちょっと!日晴君の運転してる車がスピンしてるわよ!?どうなってんの!?」





\マンマミーヤ/




サラ「それになんだか任天堂的な叫び声も聞こえる!」

雪之原「あはは、あれは敵の投げた亀のコウラに当たったんだよぉ。
あんなのも避けられないなんて、キョウ君の運転技術はまだまだだねぇ」

校長「運転中に飛んでくる亀のコウラに気をつけろなんて、ウチの授業では教えてないぞ!?」



【雨宮チーム】

リッキー「なんだか皆大変みたいですね…」

雨宮「全くです。まぁ初めからあの七音と響介に安全運転なんて期待していませんでしたから」

リッキー「あはは…やっぱり普段運転する時は、雨宮君や雪之原君、クラウディ君がやった方がいいかもしれないですね」

雨宮「もちろんそうするつもりです」


教官「雨宮君、左!」

「……ッ!」



キキーッ!!



リッキー「わぁっ…横からの割り込みですね、危ない。危うくぶつかる所でしたね」

教官「なんとか間に合いましたね。どんな非常時にも瞬時に対応出来るよう、運転中は常に周りに気を…」




雨宮「…………。」



教官「…雨宮君?」

リッキー「……?」


「「……。」」


「あまみ…」

雨宮「あの車っ…こちらが優先道路だろ…許さん!!煤v

「「えっ…?」」




ガシャン!



ブオオオオオオッ!!!



教官「ちょ…ちょちょ!雨宮君!落ち着いて!」

リッキー「アワワッ!!速度が!ここ制限速度50キロですよ!?」



ブオオオオオオッ!!!!



教官「ここは高速じゃないから!スピード落として!」

雨宮「悪いのはあの車です!絶対に許しません!!」


キキーッ!!

ブー!

ブーブー!

ブーブーブー!


リッキー「雨宮君、警笛ダメ!さっきそれはクイズで出たばっかりです!」

教官「落ち着いて!とりあえずスピードを落としてその横断歩道の手前に止まりなさい!」

「横断歩道5m以内は駐停車禁止区域で違反となります!交通ルールは守ってください!怒」

リッキー「それ以前に貴方、制限速度ダブルスコアしてますから!煤v


キキィーッ!!!

ブオオオオオオッ!


雨宮「あの車…逃げる切るつもりですよ!自らの罪も認めず逃走しようだなんて言語道断!」


ブオオオオオオッ!



「5才のコマオッ!」



リッキー「合ってるけど!それをかけ声として使わないで!」


ブオオオオオオッ!


「10年フアンテイッ!」


教官「わかったから!もうそのかけ声はわかったから!!」


ブオオオオオオッ!!


「スイヘイリーベ、ボクのフネッ!!」

「「それはもはや車とは全然関係ないから!!!」」






アアアアアアアアッ!!


ガシャァァァアンッ!







【雪之原チーム】

「あららぁ。リツ君とナオ君の車が正面衝突しちゃったねぇ」

校長「一体どうなってるんだ!?この短時間に次々と!」

サラ「落ち着いてください、校長先生」

校長「これが落ち着いていられ…」






ドォォォオオンッ!







校長「…っ!なんだ、今度は何の音だ!?もう…今日一日で何回爆発音を…」












【クラウディ号…炎上】










サラ「…え?ええ!?まさかのクラウディ号!?姿を現さなかったこの数分間の間に一体何が!?」

雪之原「クララまたなのぉ?」

「「どういう事!?」」


後部座席に座っていたサラと校長が思わず身を乗り出した。


「あはは。彼ねぇ…教官にブチ切れる度に、毎回雷を落として車を大破させてんのぉ」

サラ「あの大草原よりも心が広いクラウディ君が!?
…っていうか…あれ?あの車って私達の仲間の誰かが同乗してたような……」


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