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うおおおおおおおお


うおおおあおあおおおおおおおおおあお!!


なにはともあれ、またあの花屋に行く理由が出来た!

これでまた、あの藤原さんに会えるっ…



足取り軽く、日晴は青信号を確認して横断歩道を渡る。


あそこだ…!


フラワーショップ『ビビアン』


この間は恥ずかしくて少し躊躇してしまったものの、今日は立ち止まる事なく店内へ入った。


「いらっしゃ…あら、また来てくださったんですね」


前回と同じく最初に出てきたのは黒髪の女性だ。


ウキウキルンルンで舞い上がってたけど、店内の落ち着いた空気と他人にこの気持ちを悟られる危険性に、俺はふと我に返った。


「あっ…は、い。すみません…
今日もその…プレゼント用の花を買う用事が出来て…」

「わかりました。藤原さんを呼んでくるので、少々お待ち下さい♪」


……なんだか、このスタッフには俺の気持ちを見透かされてる気がする。

彼女はニッコリと笑い、前回と同じように裏の方へ回った。


「ーッ!」


30秒くらいで彼女は裏口から現れて、こちらへ走ってきた。


わぁぁぁ!!!!

可愛い!

全然変わってない、むしろこの間より可愛くなって…



「ごめんなさい!!!」

「へっ??」


突然頭を下げて謝ってきた彼女に、日晴はぽかんと口を開ける。

「あのっ…俺、何か謝られるような事…されました?」

「貴方、芸能人の方だったんですよね?日晴…響介さん…でしたっけ?
すみません、僕、芸能界の事には疎くて貴方の事知らなくて…」

「えっ…、…と、そんな大した者じゃ…」

「大した事あります!!
僕、さっきのスタッフさんにその事を聞いて家に帰ってネットで調べたり地元の友達に聞いたら…貴方が物凄く有名な方だと知って…!
こんな一般市民が偉そうに説明したり、花を自分勝手に選んでしまいすみませんでした!!」

「いえ、それが君の仕事のなので…汗
選んでもらわないと俺も困るっす…」


なんと彼女は俺が芸能人である事を知って、失礼な接客をしてしまったとずっと落ち込んでいたらしい。

そんな、とんでもない…

むしろ…


「あのっ…作ってもらった花束、凄く評判良かったっす…!」

「えっ」

「貰った本人もうちのメンバーも…めちゃくちゃ綺麗だと言ってましたっ…俺も…そう思いました…」

彼女と目が合うとだんだん照れくさくなってきて、声が無意識に小さくなってしまう。


「だから……その、君には感謝してるんす。ありがとうございましたっ…」

「っ…えっ…と……その/////」


何?その赤くなった顔っ…

可愛すぎるでしょ…


「ど…どういたしまして…です///」


少しの沈黙が続いてしまい変な空気になって、思わず二人で笑ってしまった。


「ははっ…なんだか、すみません。でも良かったです」

「いやっ…俺みたいな奴の為に…そんな事を気にしてくれたなんて思ってなくて…」

「………っ」

「ん?」

「あ、いや何でもないです!それで、今日はどのようなご要件で?」


やっと仕事モードに戻り、鈴はエプロンを整えた。

「あ、えっと…。うちのマネージャーの結婚記念日で…フラワーアレンジメントをプレゼントしようと」

「結婚記念日用のプレゼントですね。では今日も僕が心を込めて作らせていただきます!」

「よろしくお願いします」


気合を入れて花を選び始める彼女を、俺は微笑ましく見ていた。


……あれ?


今の話の流れだと、俺が五十嵐さんにプレゼントする事になっているような…



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