……………

「じゃぁテーマは…ビッキーからの提案で『届かない想い』に決定な」

ごちゃごちゃと騒がしく言い争い、無駄な時間を過ごしてようやくテーマが確定した。

すっかり疲れて目が半開き状態になっているジムを尻目に、ビッキーは顔を赤らめて大きな声で返事をしている。


「それじゃ、ちょっと待ちなさい」

サラはソファーから立ち上がり、後ろの棚へ向かった。

その上に置いてある厚いメモ帳と、ペン立てから緑のボールペンを取り出し、片手に持って戻ってくる。


「何するの?」

「こういうのは色々考えたって仕方ないのよ。とりあえずまずは思いつく言葉を紙に書き殴って、そこから使えそうな言葉を適当に抜き出した方が早いでしょ」

「そうだな」と納得しているジムを見て笑ったサラは、ボールペンが書けるかどうか験し書きをする。


「皆。テーマの『届かない想い』について何でもいいわ。思う事をどんどん言って頂戴」

「そうだなー…要するに『片想い』って事だろ?」

ナイジェル「そりゃその人が振り向いてくれるまで追いかけるまでだろーが」

「お前に至っては道を外れてストーカーだがな」


そこでビッキーが負けじとジムに反論する。

「いえ!ナイジェルの言ってる事は正しいわよ!愛する人がたとえ振り向いてくれなくても決して諦めない!いつか振り向いてくれる日を信じて、私はまた貴方の部屋に盗聴器を仕掛け…」

「ストーカーの域を超えて、犯罪だぞそれ!リッキー、あとで自分の部屋を調べて来い!」

サラ「貴方の部屋に盗聴器…っと」

ジム「それは書かんでいい!」


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