……………

さすがは夜の12時過ぎ。

昼間とは違い人通りがほとんどない。

そんな夜の住宅地を抜け、6人はある場所へとやってきた。


「ここです」

先頭のリッキーが指さした建物。

この場所は…


「テレビ局じゃん!」

「はい。今日ここのローカル番組『天才!木村動物園』のゲストとして出演させて頂いたんです」

「聞いた事ない番組だな」

「知らないのー、ナイジェル!笑」


メディアに疎いおじさんを見て笑うビッキーだが、携帯をなくした当の本人は少し不安そうな表情だ。

それも仕方ない。

テレビ局の雰囲気は昼間とはまるで違う。

なんというか…不気味というか…


6人は入り口の警備員に気づかれないように、こっそりと裏口へ回り、誰もいないドアを見つけた。

そこでボビーがパンツからマイピッキング用具を取り出す。


「なんでそんな物持ってるの?」

「なんでっていつも鍵がかかってるから」

「どこの?」

「ビッキーちゃんのお部屋」


「…ハァッ!?」



ガチャン!


彼女が女性とは思えぬ声を上げた瞬間、扉から仕掛けが外れるような音がした。

ボビーがノブをひねると扉は簡単に開いてしまう。


ジム「お!開いたぞ!やるな、お前!」

サラ「私達、まるで泥棒ね」

ボビー「イケメンの僕に不可能という文字は存在しないのさ。こんなもの朝飯前どころか、昨日の夕飯前だよ」

ビッキー「アンタそんなにしょっちゅう私の部屋にこうやって入ってんの!?マジでやめてくんない!?」

リッキー「貴方だって俺の部屋に盗聴器仕掛けてたじゃないですか…」


- 86 -

*PREV  NEXT#


ページ: