「待って!落ち着いてよ、ふたりとも!」

そこへようやく立ち上がったサラが話に割り込んできた。

「まぁ…ビックリさせた私達が一番悪かったから。それでリッキー。貴方が今日出た番組って、この人の番組よね?」

「あ、はい」

「じゃ、このスタジオのどこかに携帯が落ちてるんじゃないの?」

「そうですね!待っててください!」


彼女の言葉に大きく頷き、リッキーは辺りを見渡す。

しかし灯りはついておらず視界は真っ暗。

とてもじゃないが、手の平サイズの携帯がどこにあるかなどわかるような状態ではない。

「暗くてこれじゃわかんないな」




パチンッ!


突然、部屋の中が明るくなった。

照明がついたのだ。



「あ、わざわざありがとうございます!」

リッキーは電気をつけてくれた何者かにお礼を言って再び探し始める。




「「…………。」」




「今、ビッキーが電気つけた?」

「え?私じゃないよ?アレキサンドリアじゃないの?」

「アレキサンドリアって…ジムって言ってるだろうが。つけたのはサラだろ?」

「私つけてないわよ。ボビー?」

「僕じゃないよ?あそこで腕を抑えてうずくまっている人なんじゃないのかい?」

「痛い痛い痛い痛い…」

「あのオッサンは違うでしょ」


ビッキーは目を細めながら、腕が死んでいるナイジェルを見た。


「え?じゃぁ…誰?」









ピーピー!!!


ピーピー!!!



侵入者確認!侵入者確認!





「……ッ!?Σ」

突如大きなサイレンが鳴り響き、部屋の中が赤い光に包まれた。

「ヤバ、見つかった!リッキー!携帯は!?」

「まだ見つかってないです!」

「何してんだ!早くしろ!」




「いたぞッ!不審者だ!」


モタモタしていると、ついに警備員に見つかってしまった。

向こうの廊下からふたり走ってきている!


「あーもう!リッキー見つかっちゃったよ!」

「ホラ、立て!ナイジェル!」

ビッキーがリッキーの腕を引っ張り、ジムがナイジェルの背中を押して6人は走り出した。


「あ!コラ!待てぇ!」


警備員達は必死に追いかけたが、彼らのあまりの足の速さにすぐに見失ってしまった。

「畜生。なかなか足の速い連中だな。仕方ない。これは『あのお方』に頼んで、警備員を増やすしかないな…」

警備員ふたりは胸元から無線を取り出し「あのお方」と交信を始めた。


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