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「あああ〜!次あっちの店!」
グイグイとジムの腕を引っ張るビッキー。
本日は日曜日という事もあり、デパート内は平日よりも客が多く混雑している。
日課のごとく荷物持ちとして気まぐれ女子にこの場所へ連れて来られたジムは、紙袋をいくつも持ってため息をついた。
「まだ買うのかよ?もうこんなに洋服買っただろうが」
「だってまだあっちの店は行ってないんだもん」
「じゃぁ自分の荷物くらいは自分で持て!」
「アンタ私の彼氏でしょ!?ちょっとは彼氏らしい事やりなさいよ!」
ビッキーの発言に顔を歪め、反撃の言葉に詰まる。
この台詞にはやはり逆らえないから。
「チェッ。自分は彼女らしい事全くしないくせに」
「ガタガタ言ってないで!さ、行くわよーッ!」
不満そうな彼の言い分など聞く様子もなく、問題の彼女はさっさと目的のお店まで全速力で走って行った。
「ったく…お前の財布は金が湧き出てくる泉なのか」
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