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……………


「本日のレース、1位がビッキー選手、2位がリッキー選手、そして3位がボビー選手という結果に終わりました!皆様、選手達に盛大な拍手を!!」



「「キャアアアア!!!」」

「「ワアアアアッ!!!」」


どっとレース会場が拍手で溢れかえる。

今日の私のレース結果は最下位。

いや、今日だけではない。

前回のレースでも最下位だったし、その前は確か5位。

ここ最近かなり不調の時期が続いている。

睡眠もまともにとれてないし…

やはりナイジェルやリッキーの事を考えすぎなのだろうか。



「サラ」

「ジムッ…」


拍手の溢れる中、隣でこっそり声をかけてきたのはリーダーのジムだった。

彼は観客に手を振りながら、視線も観客に向けつつ言葉だけをこちらへ投げかけてくる。


「最近調子悪いな。お前らしくない。何かあったのか?」

「…何もないわよ」

「何もない割には目の下に厚いクマが出来てるな」

「……ッ…」


ヤバい…

怒られる。


「ま…一時的なものならいいけど。体調が悪い時はすぐに言えよ。お前まで怪我して入院なんて事になったら大変だからな。

とりあえず、今週一週間はお前の担当の仕事は俺がやっといてやる。
その間までに体調を万全の状態に戻す事。でなければ、次のレースにお前は出さない」

「…ジム」

「お前のファンだって異常に気づいて心配してんだ。早く元気になってこい」



やっぱり気づいてるんだな。

なんだかんだで抜け目がないし、やはり彼はリーダーとして一番頼りになる存在。

影は薄いけど。

その言葉に、私も彼と同じように観客に手を振りながら答えた。


「…わかった」

「よろしい」


拍手が終わり、そして私達はスタンドを後にする。


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