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「んっ…///」
彼の初めてのキスは優しいものではなかった。
思春期の高校生の男の子らしい…勢いに任せたような。
でも愛は強く伝わってきて、
気づけばそのままベッドに押し倒された。
「ひばっ…んっ///」
「りんちゃっ…すんません…///俺、本当はずっと我慢してて…」
野放しになっていた手を握られ、彼の吐息を近くで感じる。
嬉しさと複雑な気持ちが入り混じっていたけれど、彼に口付けをされる度に嬉しい気持ちの方が大きく膨らんでゆく。
「あのっ…///服を…脱がせてもいいっすか?」
「っ…い…いの?」
「なんでこっちに聞くんすか…」
「だっ…僕は…」
「いいんす…っ…。りんちゃんの…全部見たい」
「……ッ////」
薄暗い部屋の中、更に毛布の中で何も見えない。
それならまだ、恥ずかしくても我慢できる…
「りんちゃんっ…」
「んっ…あっ…」
「すげぇ可愛いっ…そんな声出されると、抑え利かなくなる…」
日晴君は僕の服を脱がせても、手を止める事はなかった。
むしろ更に強く抱きしめてくる。
嬉しい…
男の僕でも受け入れられて…
「…ッ!!」
突然、ピクッと体が反応してしまった。
えっ…///ちょっ…!
「ひばっ…///!?」
「んっ…ごめん///もう無理」
日晴君も脱いでる!
しかも下を!
そ、そりゃそうだよね、僕だって脱いでるんだし、日晴君だって同じでなきゃ変…
「んぁっ…///りんちゃっ…」
ぼぼ…僕のと全然違うっ///!!
日晴君、筋肉質だし僕より体は男性らしいと思ってたけどっ…
男の人って皆こんなに凄いの!?(僕も男だけど)
「ハァッ…ア゛ッ///可愛い…」
「ンッ…日晴君っ…///あっ!」
変な声が出ちゃうっ…
上の服も脱いだ目の前の日晴君、
普段とは違い髪をおろした彼の顔が凄く色っぽくて…
更に太ももに擦り付けられると、体全身が熱く感じる///
抱きしめられると素肌の質感が一層伝わり、ガッチリとした体に包まれて…
そのまま勢いに任せて再びキスをされる。
「んっ…あっ…クチュックチュ///」
熱くてとろけてしまいそう。
頭がクラクラしてくる。
「ん…日晴君っ…」
「りんちゃん…」
手を握られて、彼は真っ直ぐに目を見てきた。
「なるべく…痛く…しないから///」
「……ッ…」
「ダメっすか…?」
「………」
そんなの…ダメなワケがない。
日晴君が…僕の事を求めてくれるなら…
コクリと小さく頷いた。
………
彼が持ってきたのは、さっき偶然見かけた箱。
もちろん先に見つけてしまったなんて言えない。
初めて見るようなリアクションをした。
「あの……俺…初めてなんで…。上手く出来るか…わかんないすけど…」
「だ…いじょうぶ。僕も初めてだから」
暗くてよくわからないが、お互い耳まで赤い。
日晴君がゴソゴソと準備をしているのをもちろん見ていられるはずもなく、目を逸らしたままじっと待つ。
…だい…じょうぶかな。
初めては…その…痛いって聞くし…
日晴君だから、そんなに酷い事はしないと思うけど。
内心不安な気持ちが募るけど、ここまで来たら引き返せない。
それに…
「準備、出来たっす」
そう言って顔を向けてきた彼。
僕はこの人の事が好き。
誰よりも…大好き…
だから、きっと大丈夫。
「…じゃ、いくよ」
「う、うん…ッ…///」
ズブッ…
「…ッ゙!!!!」
なっ…!!
なにっ…
今まで感じた事がないっ…!
「グッ…///」
「…ッ゙//」
声も出なくて咄嗟に口を塞いでしまうッ…
さっき足で感じていた日晴君の感覚。
多分、僕のなんかよりずっと大きかった
それが…今っ…
ズブブッ…!!
「つっ、…ぐっ…!!!」
ダメっ…堪えないと!
せっかく…日晴君がしてくれてるのに!
熱とそれに伴う痛みに必死耐える。
無意識に口を手で抑えたまま、肩が震え、
フッ…
「え…」
まだ全て入り終えてないのに、その痛みは突然なくなった。
「ひばっ…」
「今日は、ここまでにしましょ」
「えっ、どうしっ…」
思わず起き上がって、彼の顔を見る。
「痛かったでしょ?…ごめん」
「そ、そんな事ないよ!大丈夫だから!」
「俺…りんちゃんに無理だけはさせたくないんす」
笑って見せる彼に、心臓がズキリと傷んだ。
僕はまだ大丈夫なのに…
もしかして…嫌がられた…?
痛がってるのが面倒になったとか…
それか…
やっぱり…男性の望む女の子の体じゃなかったから?
うやむやな気持ちにされたまま、服を着るように促される。
日晴君もなんだか思わしくない表情にも見える。
せっかく… 大好きな彼との初めての経験だったのに。
そのままお互い無言で服を着て
「もう遅いから寝ましょ」
と、彼は部屋の電気を消した。
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