徐晃
――貴公の武は磨かれていくばかりであるな。と、かつての彼の言葉が耳に蘇る。主君を同じにし、武術を極めてきた同志。その彼と今、穂先を突き合っている。
「なにゆえ貴公と相対さねばならぬのか!貴公は曹操殿の覇道に先を見たのではないのか!ゆえに拙者と武を極めたのではないのか!」
悲痛な叫びが、戟を振るう度に深く突き刺さる。戦場において私が唯一懐襟を許した男。泣かせるのは本意じゃないが、彼に映る自分は最期まで共に武を競ったあの頃であってほしい。ずくり、と軋んだ心臓は剣戟の音で掻き消す。
そう、全てが終わる前に
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指先