SKIT
はじめましてアイナ
エステル「ユーリ、こちらの方が……」
ユーリ「あぁ、エステルが会いたがってたアイナだぜ」
エステル「はじめまして、エステリーゼといいます。フレンからよくお話を聞いていました」
アイナ「フレンから?へぇ……フレンもそんな話する人、お城に居たんだね」
エステル「ふふ」
アイナ「ん?」
エステル「ユーリと同じ事、言うんですね」
アイナ「え」
はじめましてラピード
エステル「ユーリ、こちらの犬は……」
ユーリ「オレの相棒のラピードだ」
ラピード「ワン!」
エステル「あ、こちらこそよろしくお願いします」
ハルカ「こちらこそって……ラピードが何言ったか、わかったの?」
エステル「いえ、全然……」
ユーリ「ま、そりゃそうだよな」
アイナ「そう?わかるよ。ね、ラピード」
ラピード「ワン!」
ハルカ「(相変わらず、犬大好きなんだ)」
戦闘の心構え
エステル「魔物って思ったより簡単に倒せるものなんですね……」
ユーリ「手こずるよりはいいだろ」
エステル「だって可哀想だから……」
ラピード「クーン……」
ユーリ「随分とお嬢さんは心優しいな。オレにはおとなしく食われる趣味はないぜ?」
エステル「そう、ですよね……」
アイナ「ここは結界の中とは違うの。弱い者は強い者に食べられちゃうんだよ。生きるなら戦わなきゃ」
ハルカ「まさに世の中焼肉定食!」
アイナ「そう!」
ユーリ「弱肉強食な」
ハルカ「ユーリってばノリ悪い〜」
ユーリ「ま、オレたちは食べやしねぇけどな」
ラピード「ワン!」
エステル「……私、魔物を倒す事に迷いません。その代わり、どんな魔物とどこで戦ったか全部覚えておきます」
ユーリ「え……まぁそりゃ構わんが」
エステル「そして帝都に戻った時、倒した魔物のお墓を建てて、そこに倒した魔物の名前を全部彫りたいと思います」
ハルカ「い、いいんじゃないかな……」
ユーリ「……お嬢さんの考える事はわかんねぇわ」
ラピード「クーン……」
下町のみんな、ありがとう
エステル「地図に、旅に必要な道具に、それにお金も」
ハルカ「なんかたくさん、貰っちゃったね」
ユーリ「ったく、あいつらも生活きついってのに無理して色々寄越しやがって」
エステル「それだけ、ユーリとアイナの旅立ちを心配してくれてるんですよ」
ユーリ「今頃、問題児がいなくなってせいせいしてんだろ」
エステル「そんなことありませんよ」
アイナ「でも、これだけ借りを作っちゃったら手ぶらじゃ帰れないね」
ユーリ「あぁ。何がなんでも、水道魔導器(アクエブラスティア)の魔核(コア)は取りもどさねぇとな」
アイナ「うん!」
予想以下
ユーリ「結界の外って、思っていたよりもヤバイ感じじゃねぇな」
アイナ「うん……なんか拍子抜けだね。もっとこう、スリリングなのを期待してた」
ラピード「ワン!」
エステル「でも、結界の外って本で読んだ通り、魔物とか居てとても危険ですよ」
ユーリ「そうかぁ?騎士団が巡礼なんて言って街を巡る事考えれば、これくらい大したもんじゃないだろ」
ラピード「ワン!ワン!」
エステル「ほとんど街の外に出ない人も居ますけどね」
ハルカ「エステルに言われてもね……」
旅をする事について
ユーリ「しっかし、こんな形で旅する事になるなんて思わなかったぜ」
アイナ「そうだね」
エステル「ユーリもアイナも帝都から離れたくなかったんです?」
ユーリ「ん?まぁ、下町なんかに住んでると今日を生きるのに精一杯でね。あんまり真剣に考えた事なかったんだよ」
アイナ「ただ、漠然と旅に出てみたいな〜とは思ってたんだけど」
エステル「ハルカは、どうです?」
ハルカ「あ〜……あたしもそんな感じかなぁ。興味はあったけど、キッカケなくて。エステルは?」
エステル「私は、ずっと外の世界に憧れてました。ただ、外に居るだけで、感激してます」
ユーリ「ま、感激するのもいいけど程々にな。フレンがピンチなんだろ」
エステル「だから、フレンを心配しながら感激してるんです」
ユーリ「ふっ、わかったよ」
魔術は苦手?
エステル「ユーリは魔術を使わないのです?」
ユーリ「使わないんじゃなくて使えねぇの。オレ、そっちの才能はないらしくてね」
エステル「でも、魔導器(ブラスティア)さえあれば、魔術の理論を学ぶ事で誰でも使えるようになるはずですよ?」
アイナ「ユーリは、魔術の理論を学ぶ才能っていうのがないの」
ハルカ「それってつまり、ユーリは勉強が嫌いなんだ」
ユーリ「そうとも言うな」
ラピード「ク〜ン」
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