SKIT


大立ち回りについて
アイナ「すごく注目されてたね。危なかったぁ……」
ユーリ「ったく。目立たないようにって言ったろ?」
エステル「飛び出したのはユーリとアイナですよ?」
ハルカ「そうだ、そうだ〜こっちとらヒヤヒヤして寿命が縮んだんだから」
ユーリ「目の前で魔物に襲われそうになってるやつを放っとけねぇだろ」
アイナ「そうだよ。助けられるのに見てるだけなんて出来ないもん」
エステル「ふふっ」
ユーリ「なんだよ」
エステル「ごめんなさい。フレンが話してた通りの人達なんだと思って。目の前に困っている人が居ると放っておけないんだって、よく言ってました」
アイナ「む……失敬な、フレンだってそうじゃん」
ユーリ「今度会ったら、お互い様だってユーリが言ってたって伝えといてくれ」
エステル「ふふ。わかりました」


ギルドについて
ユーリ「さっきの道教えてくれたお姉さん、ギルドの人間だって言ってたな」
ハルカ「幸福の市場(ギルド・ド・マルシェ)のカウフマンって、セクシーな人だよね」
ユーリ「帝国の市民権捨てて、自分達で自由に生きてる連中か……」
エステル「ユーリは、ギルドに興味があるんです?」
ユーリ「いや興味ってか、ちと珍しくてな」
アイナ「帝都には騎士の護衛は受けないなんて肝の据わったギルドの人、居なかったもんね。限りなくチンピラに近かったし」
エステル「この先も、ギルドの方々に会う機会があるかもしれませんね」
ユーリ「あのお姉さんみたいに押しの強いのは、ちと勘弁だけどな」
ハルカ「お姉さんの色気に誘惑されちゃうから?」
ユーリ「は?」
エステル「そんな、ユーリ!アイナという素敵な女性を娶っているのに!!」
ユーリ「ちょ、なんでオレ責めらんだよ」
アイナ「てゆーか、まだ娶ってないよね。ユーリってば無職だから甲斐性まるでないし、結構マニアックな趣味してるし」
ユーリ「……フォローになってねぇよ」


戦いは見て覚える
エステル「ユーリもアイナも、剣振る姿が様になってますね」
アイナ「ありがとう。エステルもなかなかだよ」
エステル「そうですか?師匠には叱られっぱなしでしたが……」
ユーリ「ま、あんまりこなれた動きされたら、びっくりするけどな」
エステル「本当は戦うの好きじゃないんです……人を傷付ける訳ですし」
ユーリ「お嬢様らしい意見だな」
ハルカ「でも、そうしなきゃ自分が傷付くんだもんね」
ユーリ「まぁ、そういう事だな」
アイナ「ユーリみたいに戦う事そのものを楽しめれば、ね……」
エステル「はい……」
ユーリ「誰が楽しんでるって?」
アイナ「え、違う?だって、戦ってる時のユーリって目が生き生きしてるよ?」
エステル「はい。いつもと大違いです」
ユーリ「そ、そうか……よく見てるな」
エステル「はい、人を見るの好きなんです」
ハルカ「あとさ、ユーリって戦ってると時々アイナのスカート見てるよね」
アイナ「短いしヒラヒラしてるから動くと見えそうだもんね、中身」
ユーリ「馬鹿、裾持ち上げんな!」
アイナ「いや別にユーリとラピード以外女の子だし」
ユーリ「だからってな……」
ハルカ「……説教始まっちゃったよ。ごめん、アイナ」
エステル「ユーリがお母さんみたいです……」


エステルの知ってる呪いの話
エステル「この森、本当に砦の向こうに抜けられるんですか?」
ハルカ「抜けられなかったら戻ればいいって」
エステル「……もし呪いで蛙や蛇になったりしたら、どうしましょう」
ユーリ「そうしたら、オレが責任持って面倒見てやるよ」
エステル「面倒見る……って?」
ユーリ「心配するな。子どもの頃、蛙も蛇も飼ってた事がある。世話の仕方はばっちりだぜ」
エステル「私、ユーリが蛙や蛇になったら、お世話する自信ありません……よ?」
ハルカ「あたしもだなぁ…ちゃんと世話出来ないと思う」
アイナ「ユーリが蛙とか蛇になっても愛せるかな、私……」
ユーリ「……薄情だな、お前ら」


これが呪い!?
ハルカ「なかなか森抜けらんないね〜」
エステル「あ!まさか、これが呪いなのでは!?どうしましょう!本当に呪いはあったんですよ!」
ユーリ「違うだろ……」
エステル「もしかしてユーリは方向音痴です?」
ユーリ「いや、違うぞ。たぶん」
エステル「もしかして、私が……!?」
アイナ「大丈夫だよ、エステル。方向音痴は関係ないと思うから」
ユーリ「馬鹿につける薬はないって言うけど、方向音痴を治せる薬はあるもんかね……」
ハルカ「ないでしょ。考えるまでもなく」
ラピード「クーン……」


ラピードにお礼
エステル「私が気を失っている間、ラピードが枕になってくれていたんですね。ありがとうございました」
ハルカ「……エステル、何やってるの?」
エステル「あ…えと、ラピードにお礼を」
ハルカ「ラピード?アイナの隣に居るよ。ほら、そこ」
エステル「え?あ、あれ?さっきまでここに……私、嫌われてるんでしょうか」
ユーリ「まぁ、あいつは誰にだって素っ気ないからな」
エステル「私も、アイナみたいに仲良くなれるよう頑張ります!」


ふたりの世界
アイナ「そういえばさ、ユーリ」
ユーリ「ん?」
アイナ「さっきは、ありがとう。膝枕」
ユーリ「いいって。いつもの事だろ」
アイナ「でもほら、急に倒れて心配かけちゃったし」
ユーリ「それも、いつもの事だな。無茶ばっかするし、お前」
アイナ「むー……」
ユーリ「膨れんな、膨れんな」
エステル「……なんだか、ふたりの世界って感じですね」
ハルカ「そうだね……蚊帳の外だね、あたしら。どうしよう邪魔したい。すっごい邪魔したい」
エステル「ゆ、勇気ありますね。あの雰囲気に水を差すなんて……」

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ほたるび