SKIT


ラピードと仲良くなれ
ラピード「……」
エステル「その、耳を触ってもいいですか?」
ラピード「……」
エステル「あ……ごめんなさい。まだ撫でるのは早かったですね。私達は、もっとお互いを知るところからスタートですよね」
ラピード「……」
エステル「え〜とですね、私はエステリーゼと言います。これはもう知ってますよね?あれ?ラピード?」
ハルカ「エステル?誰に向かって自己紹介してんの?」
エステル「私、負けません」
ハルカ「……何が?」
エステル「そういえば、ハルカにも結構懐いてますよね」
ハルカ「はい?だから何が」
エステル「ラピードです」
ハルカ「あぁ、そういえばね、触らせてくれるし。なんでだろう?わかんない」
エステル「そうなんです?どうして私には懐いてくれないんでしょう……」
ハルカ「そのうち仲良くなれるんじゃないかな……たぶん。頑張れエステル」
エステル「はい!私、頑張ります!」


ニアの実がなぜ?
ハルカ「ねぇねぇ、どうして森の中にニアの実は落ちてんの?」
カロル「あぁ、あれはね、森に住む魔物の仕業だよ。縄張りだっていう印なの」
エステル「それを勝手に持ち出してよかったんでしょうか?」
ハルカ「譲って貰うのは無理だろうからねぇ」
ユーリ「そりゃな、魔物の言葉なんて知らねぇし。カロルのギルドで教えてくれないのか?」
カロル「魔狩りの剣は魔物狩りギルドなの!仲よくする方法なんてボクらには必要ないんだよ」
エステル「……それは残念です」
ハルカ「……仲よくなって、どうする気なんだろ、エステル」
ユーリ「さぁな」


ご機嫌は?
カロル「なんかラピード、さっきからすごい尻尾振って歩いてるね」
ユーリ「そりゃ、もうすぐハルルに着くからな」
ハルカ「そっか。ハルルに着けばアイナに会えるもんね」
ラピード「ワン!」
エステル「嬉しそうですね、ラピード」
ラピード「ワン、ワン!」
エステル「でも、どうしてラピードは、こんなにアイナに懐いてるんです?」
ハルカ「あ、それは確かに不思議。ユーリにも懐いてるけど、態度とか全然違うもんね」
カロル「ねぇ、ユーリ。どうして?」
ユーリ「まぁ、早い話がラピードの母親なんだよ」
カロル「え!?アイナがラピード産んだの!?」
エステル「え、えぇ!?そ、そそそうなんです!?」
ユーリ「だーかーらー、アイナが母親代わりになってラピード育てたの!なんでそうなるんだよ」
カロル「な、なーんだ。ボク焦っちゃった」
エステル「わ、私も……ホッとしました」



下は?
ハルカ「あの……さ、ユーリ」
ユーリ「ん?」
ハルカ「ラピードの前のご主人、亡くなったって言ってたよね」
ユーリ「言ったな」
ハルカ「で、アイナはラピードの母親代わりっても言ったよね」
ユーリ「言ったな、今さっき」
ハルカ「……それって、ラピードの前のご主人とアイナが何かしら関係あったって事だよね」
ユーリ「そうなるな」
ハルカ「そっか……その人が亡くなったの、アイナ……すごく悲しかっただろうな…」
ユーリ「……まぁな」
ハルカ「……」
ユーリ「……」
ハルカ「……」
ユーリ「……おいハルカ、覚えてねぇの?下は?」
ハルカ「向くな、ですよね覚えてますごめんなさい頭掴まないで痛い痛い痛い痛い!ミシミシいってる、あたしの頭蓋骨がミシミシいってる!」
ユーリ「気のせいだ」
ハルカ「んな訳あるか!放せチクショウ!」」
ユーリ「おー、頑張れ頑張れ」
カロル「……何やってるの、ふたりとも」
ユーリ「気にすんな。可愛い恋人の親友との単なるコミュニケーションだ」
ハルカ「またそれを言うか!」


ラピードって
ハルカ「……あー、そっか。だからか!」
ユーリ「今度はなんだよ」
ハルカ「ん?いやね、ラピードってさ、アイナに対してだけ甘えたがるじゃん?エアルに酔って気を失ったアイナが起きた時に、膝枕したり。犬っていつまで経っても嫉妬深かったり甘えたがったり、子どもっぽい所があるんだって聞いた事あるんだ」
エステル「そうなんです?」
ハルカ「そうらしいよ。ラピードはそうじゃないから不思議だったんだ」
ユーリ「ま、あいつ普段は誰にでも無愛想だからな」
ハルカ「でも、ラピードにとってアイナがお母さんだから、アイナの言う事ちゃんと聞いて普段なるべく我慢してるんだなって」
カロル「あ、そういえばユーリの言う事ってたまに聞かない時があるのに、アイナの言う事は絶対聞くよね、ラピードって」
エステル「そうですね。ラピードってユーリが呼んでも無視する時が、時々だけどありますね」
ハルカ「今だってあたし達の話、嬉しすぎて聞こえてないみたいだもんね。いつもびっくりするくらい空気読むのに……」
カロル「それにしてもラピード、あんなに尻尾振って疲れないのかな……」
ハルカ「よっぽど嬉しいから疲れないんだろうね」
エステル「なんだか、ラピードを見る目が変わりそうです……可愛いですね」
カロル「普段カッコイイのにね」
ハルカ「ツンデレだね、ツンデレ」
ユーリ「違うだろ」

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