SKIT
リタの疑いが晴れた
エステル「ユーリの追ってる魔核(コア)泥棒が、リタじゃなくてよかったですね」
ハルカ「ほんとだよねぇ、あんな可愛い子に泥棒な訳ないし、あらぬ疑いが晴れてよかった、よかった」
ユーリ「ん?なんだ、その理屈は。オレは別に誰が魔核泥棒だって構わねぇぞ。リタだったら、面倒がここで片付いてくれて大歓迎だったのにな」
アイナ「早々に片付けば、それだけ早く下町のみんなの生活を元に戻せるしね。ここで泥棒を捕まえられなかったのは残念だね」
カロル「リタが聞いたら怒るよ……」
ユーリ「ま、真犯人の手がかりは、ばっちり手に入ったしな。まずは、よしとするさ」
アイナ「なんか、すごく面倒な事になりそうな予感はするけど」
儚い子って誰?
エステル「儚い子って、いったい誰の事です?」
カロル「えっ!?」
エステル「カロルがノール港に行きたいのは、その子に会うためなんですよね?」
カロル「な、なんで知ってるの?」
エステル「やっぱり!」
カロル「あ、違う、違うよ!だいたい、ノール港じゃなくて……」
エステル「ノール港じゃないんです?」
カロル「知らない……ボクは何も知らない」
ユーリ「さっさと白状した方がいいぞ。エステルの顔に、諦めないと書いてある」
カロル「そんなんじゃないんだってば」
ハルカ「エステルって意外に、誘導尋問の才能あんのかもね」
このメンバーで旅をするのか
ユーリ「帝都を出た時は、オレとアイナとハルカとエステルとラピードだけだったのにな」
ハルカ「だけって言うわりに、人数結構多いけどね」
エステル「でも、今はカロルとリタも一緒です。旅の仲間が増えるとなんだか嬉しいですね」
カロル「ボクはなんだか、このメンバーに不安を感じるけど」
リタ「あたしは、あんたに不安を感じるけど」
ユーリ「あんまカロル先生を虐めんなよ」
アイナ「仲よく旅しようよ。ね、リタ」
リタ「え、あぁ……そ、そうね」
リタっていくつ?
エステル「リタはずっとアスピオで研究を続けていたんです?」
リタ「そうよ、もう五年にはなるかしらね」
ハルカ「ご、五年って……リタ、今いくつ?」
リタ「ん……?十五だけど」
アイナ「しっかりしてるね。十歳でもう魔導器(ブラスティア)の研究してたなんて」
リタ「そう?そういうあんた達は、いくつよ?」
ハルカ「あたしとアイナは、二十歳だよ」
エステル「えと、私は今年、十八になりました」
リタ「そう……エステリーゼ、しっかりしないとね」
エステル「は、はい……頑張ります」
リタとラピード
ラピード「………」
リタ「何見てるのよ」
ラピード「ワン!」
リタ「ちょっと、犬、こっち来ないでよ」
カロル「あれ?リタって犬ダメな人?」
リタ「べ、別にそんなんじゃないわよ……」
アイナ「ふふ、ラピードはリタの事、気に入ったみたいだね」
エステル「あの、リタ、これなんですけど……あ、ラピード!」
ハルカ「あれ……ラピード、ユーリのとこ戻っちゃったね」
カロル「ラピードの好き嫌いって、すごくはっきりしてるよね」
ハルカ「ね。なんでエステルに冷たいんだろうね」
ユーリのさが
ユーリ「平原の主ってのは、いつでも居る訳じゃねぇんだな」
エステル「砦の人は、雨季の少し前の時期にしか現れないと言っていましたよ」
ユーリ「なるほど。時期によって場所を移動する習慣があるって訳か。要するにオレらが最初に来た時ってのは、時期が悪かったのかね」
エステル「ですね、たまたまなのに、平原の主が現れる時と重なるなんて……」
ユーリ「どうにも無駄な苦労を背負い込む星の下に生まれてきたらしいな」
アイナ「…………すみませんね、一番でっかいの背負わせて。ほんとすみませんね」
ユーリ「別にお前の事言ってね………あーもう、悪かったって!拗ねんなよ!」
アイナ「べぇ〜だ」
ユーリ「べぇ〜だって、おま……いちいち可愛いなチクショウ!」
エステル「ユ、ユー……リ?」
ユーリ「なんでもねぇよ。忘れろ、今すぐに」
ハルカ「いんや、もう遅いよ、ユーリさん」
信頼関係
エステル「ラピードってアイテムの扱いが上手ですね」
ハルカ「そうだねぇ。盗むのも手馴れてるし。なんでだ、ほんとになんでだ」
リタ「でも犬がくわえたグミなんて、あたしは食べたくないわ」
ラピード「ガゥッ!!」
アイナ「まぁ、そう言わずに使ってあげてよ、リタ。ラピードだって、こう言ってる事だし」
リタ「はぁ?」
ユーリ「ラピードは、ピンチの時には受け取れって言ってるぞ」
リタ「な、何よ、犬のクセに……っていうかほんとにそう言ってんの?ガゥッ!!ってしか言ってないじゃない」
ユーリ「長く居りゃ、わかるようになるさ。そうだろ、ラピード」
ラピード「ガウ!!」
リタ「…………」
エステル「ちょっと羨ましそうです、リタ」
リタ「そ、そんな事!」
ハルカ「あるよね?」
リタ「な、ないわよ馬鹿!」
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