SKIT


ユーリ危機一髪
エステル「ユーリを乗せたまま船が沈んだ時は、もうダメかと思いました」
カロル「ほんと、ハラハラもんだったよ。無事でよかった」
ユーリ「思ったよりも早く沈みやがったからな。オレも、流石に焦ったよ」
リタ「死にかけておいて、焦ったで済ませるあんたの神経を疑うわ」
ハルカ「ほんとだよ。アイナがどれだけ心配したと思ってて、焦ったよで済ませてるんだろうね」
リタ「やっぱり、やめときなさいよ。こんなやつの恋人があんただなんて、贅沢にも程があるわ」
アイナ「うーん……」
ユーリ「いや、考えんなよ」
ハルカ「そうだね、別れようかユーリ……なんてアイナは冗談でも言わないだろうけどね〜。まぁ考えるフリくらい寛大に許してあげないと」
カロル「あ、ハルカ、今のアイナの声マネ似てたね」
ハルカ「いやぁ、それ程です!」
カロル「否定も謙遜もしないんだ……」
エステル「ユーリ、どうしたんです?」
アイナ「驚くくらい似てたみたい」
ユーリ「うるせぇ」


意外な得手不得手
カロル「ボク、ハルカは運動神経いいから泳ぐのも得意だって思ってたよ」
ハルカ「それがね、泳ぐのだけはダメなんだよね……なんでだろう」
カロル「アイナの方が泳げなさそうな感じするのにね」
ユーリ「まぁ、何もないとこで転んだりしてんの見てたら普通そう思うよな。寧ろあんな強いのが嘘みたいだ」
エステル「ふたり共、アイナに失礼ですよ」
リタ「そういうエステリーゼは、そう思ってなかったわけ?」
エステル「あ、えっと……その……」
アイナ「思ってたんだね」
エステル「……すみません」
アイナ「いいよ、気にしないで。よく言われるし」
ハルカ「ユーリに?」
アイナ「フレンに」
カロル「そっち!?」


ケラスの趣味
リタ「それにしても誰の趣味よ、その格好」
アイナ「ケラスさんだと思うけど……着た姿を見れないのが残念って言ってたし」
ハルカ「ティグルさんの趣味だったら正直引いちゃうけどね〜」
リタ「同感だわ」
エステル「でも、とても可愛いですよ?」
リタ「そうかしら?あたしは派手過ぎると思うけど。エステリーゼは、あのケラスって人と趣味が合うのかもね」
ハルカ「時間があったら、今度ケラスさんと話してみれば?」
エステル「はい!」


アイナ、その陰
カロル「……はぁ」
エステル「どうかしました?」
カロル「あ、うん……さっき言ってたでしょ?アイナが人体実験されてたって。そんな酷い事する人が世の中には、ほんとに居るんだね……」
エステル「そうですね。アイナは優しくて温かいから、私……今でも信じられません」
リタ「……そういうのとは、無縁で幸せに暮らしてそうよね」
ハルカ「痛みを知ってるから、自分以外の誰かに出来る優しさって、あると思うよ」
リタ「あんたも、たまにはいい事言うんだ」
ハルカ「まぁね!」


あの頃のレイヴン
ユーリ「あの胡散臭いおっさん、そういえば今までに、ちらっとでも話に出て来なかったよな?」
アイナ「そうだっけ?」
ユーリ「そうだよ。そもそも、いつ知り合ったんだよ」
アイナ「シゾンタニアに居た頃。ほら、エリノアのとこ手伝ってる時、メルゾムのギルドの人がいつも居たんだ。その中に居たの。絡まれてどう対処したらいいかわからなくって困ってると、エリノアが忙しくて助けられない時はいつもメルゾムかレイヴンさんが助けてくれてたんだ。あの時は、意外と紳士的だったかな」
ユーリ「……へぇ」
アイナ「何?」
ユーリ「いや?結構、親しかったんだなと思ってな」
アイナ「親しかった、のかなぁ……話した事はなかったよ?あの頃は喋れなかったし、仕事中だったからお礼も頭下げるくらいだったけど……あ、そういえば」
ユーリ「ん?」
アイナ「メルゾムに異変の事を相談したら、レイヴンさんに情報収集させてたの。早いし正確なんだって言ってたのは覚えてる」
ユーリ「……ふーん」
アイナ「なぁに、さっきから」
ユーリ「別に」
アイナ「……変なユーリ。ね、ラピード」
ユーリ「アイナは、男心わかってねぇよ。な、ラピード」
ラピード「ワフゥ……」


愛され彼女
エステル「あの、ユーリ。すみません……フレンに聞いてしまいました」
ユーリ「聞いたって何を?」
カロル「ほら、あれだよ。アイナの体にある傷の事。魔導器(ブラスティア)の人体実験なんて、酷い事する人が居るんだね」
ユーリ「……あぁ、それな。別にいいけど、あんま気にすんなよ。自分の事で暗い顔されんの、あいつ嫌いなんだ」
リタ「あぁ……私のせいで暗い顔させた、とか考えそうだもんね」
ハルカ「リタ、アイナの事わかってきたじゃん。やっぱ懐いてるだけあるなぁ」
リタ「あ、あたしは別に懐いてなんか!」
カロル「えー、じゃぁリタはアイナ嫌いなの?ボク大好きだけどな」
エステル「私も大好きです!」
ハルカ「あたしも〜。ユーリとラピードは言うまでもなく、だしね。そっか〜リタはアイナ嫌いなんだ〜」
リタ「誰も嫌いだなんて言ってないでしょ!?」
ハルカ「じゃぁ大好きなんだ?」
リタ「当たり前よ!……あ」
ユーリ「……いろんなやつに好かれてて喜ぶべきか、複雑だな」
ハルカ「嫉妬深い男は大変ですな」
ユーリ「うっせ」
エステル「嫉妬深い男、というのは否定しないんですね……」

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