SKIT
エステルはお姫様
カロル「それにしてもエステルがお姫様だなんて、ボク、びっくりだよ」
ユーリ「騎士のフレンと知り合いだしな」
ハルカ「育ちよさそうだしね」
アイナ「なんかあるなぁとは思ってたけど」
リタ「あんた達は気付いてたんでしょうが」
ハルカ「あはは〜」
カロル「どうしよう?ボク、なんか失礼な事してなかったかな?」
ユーリ「まず言葉遣いがなってなかったな。不敬罪でカロル先生は打ち首と。短い付き合いだったけど、楽しかったぜ」
ハルカ「おいおい」
カロル「ユ、ユーリの方がよっぽど無礼だったじゃん!」
ユーリ「んじゃ、ふたりとも打ち首だ」
カロル「えぇ!?そ、そんなぁ……」
リタ「……馬鹿っぽい」
未知の魔物とか魔狩りの剣とか
エステル「カルボクラムで見た恐ろしい魔物は、いったいなんだったんでしょう」
ハルカ「ほんとにね。桁違いに強くて正直びびったよ」
ユーリ「途中で逃げてくれたからいいけどな。あのまま最後までやってたらやばかったぞ」
リタ「あんたにしては殊勝な意見ね。ま、あんな化け物が相手じゃわからなくもないけどさ」
エステル「逆結界に閉じ込めていたのは、魔狩りの剣なんでしょうか?」
ユーリ「……どうだろうな」
ハルカ「いやぁ、違うんでない?魔狩りの剣は、あいつを倒すつもりだったみたいだし。倒すつもりの相手わざわざ逆結界なんてのに閉じ込めるかな?一回戦って負けそうだなって、とんずらぶっこいたならわかるけど、そうでもなかった気がするし」
ユーリ「なんにしても、ああいう化け物の相手はもう勘弁だぜ」
ハルカ「うん。こればっかりは全力で同意するわ」
戦乙女の正体
カロル「騎士団長のアレクセイって人が話のわかる人でよかったけどさ……まさかの事実がポンポン出てきて、ボク頭が追い付かないんだよね」
エステル「なんの事です?」
カロル「あぁ、エステルはその場に居なかったから聞いてないんだっけ。ほら、アイナがじん」
リタ「実はあの銀の戦乙女本人だって話でしょ。なんかの事情で双子の妹の名前で騎士やってたっていう」
カロル「え?あれ、そうだっけ?」
リタ「そうよ。だってアイナのファミリーネームは、フェドロックでしょ。銀の戦乙女のフルネームはコーレア・フェドロックなんだから」
カロル「…………あ、そっか!」
リタ「気付くの遅いわよ」
エステル「だからあんなに強いんですね、アイナって。フレンよりも強いかも知れませんね」
リタ「強いに決まってんでしょ、銀の戦乙女なんだから。けちょんけちょんよ」
エステル「……なんだかリタ、嬉しそう、です?」
リタ「し、仕方ないでしょ……ファンなのよ」
エステル「そうだったんですね!」
カロル「ん?あれ?なんか話がすり替えられてない?」
リタ「気のせいでしょ」
ハルカ「……リタ、ありがとね」
リタ「なんでハルカがお礼言うのよ」
ハルカ「へへっ、なんとなく!」
あの頃の君
ハルカ「そういえば騎士時代に、リタってアイナに助けられた事があるんだったよね」
リタ「……まぁね」
ハルカ「さっきファンって言ってたのって、もしかしてそれきっかけ?」
リタ「そ、そうよ。悪い?」
ハルカ「いやぁ、ちょっと意外だなって思っただけだよ」
カロル「リタって魔導器(ブラスティア)にしか興味なさそうだもんね」
リタ「そこ、うるさいわよ」
ハルカ「まぁまぁ」
ユーリ「…………その話聞いてからずっと気になってたんだけどさ、アイナ。もしかしてリタ助けたって日って」
アイナ「ピッカピカの新米騎士だったユーリとフレンが到着予定の日だよ」
ユーリ「やっぱりか」
カロル「あれ?ユーリって騎士だった頃アイナの後輩だったの!?」
ユーリ「そうだけど」
カロル「……やっぱりユーリよりアイナの方が強いんじゃないの?」
ハルカ「ダメだよカロル君。そういうのは、わかってても言っちゃダメ。お兄さんのプライド傷付いちゃうでしょ。そっとしておいてあげようじゃないか」
カロル「うん……そうだね」
ユーリ「おい」
リタの変心
リタ「……ほんと、あの娘ったら」
ハルカ「何、どったの?」
リタ「エステルよ。すぐ無茶するし、やめろって言ってるのに勝手に行動するし、目が離せないったらないわ」
ユーリ「エステリーゼ、が、エステルに変わったな」
リタ「ま、前からそうよ……何言ってんの?」
カロル「それに、なんか声の調子変わってる気がするの……気のせい?」
リタ「き、気のせいなのだ!」
カロル「くくっ、なのだ、だって」
リタ「ふんっ!」
カロル「ぎゃ、あいた!」
リタ「う、うるさいわよ。いいでしょ、なんでも!」
ユーリ「あぁ……なんでも構わねぇよ」
ハルカ「これからもよろしくね、リタ」
リタ「ふん……!」
仲よし
リタ「……やっぱり似てる気がするわ」
ラピード「ワフ?」
アイナ「どうしたの?リタ」
リタ「昔助けて貰った時に一緒に居た犬と、この犬って同じ犬?じゃ、ないわよね」
アイナ「ランバートの事だね。ラピードのお父さんだよ。あの頃のラピードってまだ子犬だったから」
リタ「へぇ、だからそっくりなんだ」
アイナ「戦い方も似てるしね」
リタ「そうね。息ぴったりで格好よかったわ……今もだけど」
アイナ「ふふ、ありがと」
ラピード「ワン、ワン!」
アイナ「ラピードも、ありがとうだって」
エステル「ふたり共、仲いいですね」
アイナ「羨ましいでしょ」
ハルカ「そうだね、妬いちゃうわぁ」
リタ「何言ってんのよ……エステルもハルカも、仲いいでしょ」
ハルカ「やった!リタがあたしにもデレた!」
エステル「私ちょっとユーリとカロルに報告してきます!」
リタ「茶化さない!報告しない!」
限定的に類似する思考回路
ユーリ「そういえばハルカ。アイナが倒れた時、妙にフレンと息ぴったりだったな」
ハルカ「そうかな?別にあれくらいなら普通じゃない?あんな状況だったし」
カロル「普通じゃないと思うよ。よっぽどお互いの事わかってないと、名前呼んだり呼ばれたりしただけで相手の要求がわかるとか出来ないんじゃないかな」
ハルカ「いやいや、考えても見たまえよカロル君。フレンにとってアイナは妹で、あの人結構なシスコンっぽいじゃないか。そしてあたしってばアイナに関しちゃ、その辺の魔物よりよっぽどタチ悪いんだよ?」
カロル「うん、ユーリといい勝負だよね」
ユーリ「おいおい、オレここまでじゃねぇよ」
ハルカ「今そういうボケいらないから。まぁ、早い話があたしとフレンはアイナに関しては思考回路が似てるんだよね。あの時は会話する時間も惜しくて、とにかく一刻も早く休ませなきゃ、場所確保しに行かなきゃって思ってたし」
カロル「そっか、なぁんだ。ボクてっきり、ふたりが付き合ってるからだと思ってたよ」
アイナ「聞き捨てならないね、それは」
カロル「うわ!?」
アイナ「もしほんとにそうなら……ふふ、一回ちゃぁんと、フレンとお話しないと」
カロル「アイナ、怖いよ」
ユーリ「で、実際どうなんだ?」
ハルカ「ん?どうなんだろうね。ご想像にお任せするぜよ」
ユーリ「おいアイナ、やっぱフレンと付き合ってるってよ」
アイナ「わかった、とりあえず今度会ったら出会い頭にしばくね!」
ハルカ「なんで!?」
カロル「よくわかんないけどフレン逃げて……」
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