SKIT
罪
ユーリ「法で裁けない悪党をどう裁くか……フレンだったら、きっと違う答えだったんだろうな」
アイナ「そうだね」
ラピード「クーン……」
アイナ「けど、帝国のルールが変わらないからって変わるのを待ってたら、どれだけの人が痛い想いするかわからないよね」
ユーリ「あぁ。だからこそ、オレが選んだ答えは、これだった」
ラピード「ワン」
ユーリ「わかってるって。腹決めてやった事だ。やった事から目を背けるような事はしねぇさ。あいつらにも、いつかは話さなきゃなんねぇかも知れないしな」
アイナ「……そうだね」
次から次へといったいなんなんだ
ユーリ「ようやくのんびりできると思えば、またすぐに次の厄介事がやってくんのな」
カロル「やっぱり、ユーリって絶対に、なんか憑いてるだよ!」
ハルカ「そうだ、そうだ!」
ユーリ「オレだけのせいにすんなっての。カロルにハルカだって当事者だろうが」
カロル「でも、ユーリに会うまでは、化け物にあったり、騎士に捕まったりしなかったよ」
ユーリ「そりゃ、オレだってここまで酷くなったのは、ハルカとエステル連れて帝都飛び出してからだよ」
カロル「……となると」
ハルカ「え、あたし?やだぁ」
ユーリ「詰まんねぇ事考えてないで、とっとと行くぞ」
カロル「う、うん」
ダングレストを襲った魔物について
ハルカ「さっき飛んでった化け物、言葉喋ってたよね。大きかったし……あんなのあり?」
カロル「あんな魔物、見たことも聞いたこともないよ。たぶん、魔狩りの剣でも知らないと思う」
ユーリ「カルボクラムであったヤツといい、世の中にゃあ、まだとんでもねえのがいんだな。あんなのとやりあってたら、命がいくつあっても足りねえぞ」
カロル「さ、さすがにボクも、さっきの化け物とは戦いたくないよ」
アイナ「次はちゃんと参戦するから大丈夫だよ」
ハルカ「え、戦う気満々だよこの人」
魔物が喋った!
カロル「……ねえ、念のため確認しておきたいんだけど」
エステル「なんです?」
カロル「さっきの魔物さ……人の言葉喋ったよね?」
エステル「はい、確かにこの耳で聞きました」
ユーリ「ふたりが聞いてるってことは、やっぱり気のせいじゃなかったんだな」
ハルカ「あたしは空耳であって欲しかったよ」
アイナ「みんな聞いてるし空耳ではないね。それにしても、人の言葉を喋る魔物が居るなんて知らなかった」
エステル「……あの魔物、何者なんでしょう」
ダングレストは大丈夫?
エステル「魔物の襲撃で橋が壊れたりしていましたが、ダングレストは大丈夫でしょうか?怪我人も出ていたようですし」
ハルカ「騎士団もたくさん居たし、あとの事は任せて大丈夫じゃない?」
アイナ「そうだね。とりあえず目に入ったフレンは治しておいたし、大丈夫だと思う」
ユーリ「目に入らなかったら治さなかったのかよ……」
アイナ「だってフレンあの程度じゃくたばらないでしょ」
カロル「そ、それに、ダングレストにはドンもいるし、ギルドのみんなは逞しいから」
ユーリ「心配なのはわかるが、今戻ったらフレンに捕まって旅に出るなんて出来なくなるぞ」
アイナ「そうだね。あの人姑以上にしつこいから戻らない方がいいよ」
ハルカ「え、そんなに?」
エステル「そう、ですね。騎士団とギルドの人達を信じます。私は旅をするって決めたんですから」
カロル「……時々思うんだけど、アイナのフレンに対する評価って変だよね」
ハルカ「それあたしも思った」
ギルドの立ち上げ
エステル「私、ちょっと意外でした。ユーリがギルドを立ち上げるなんて」
アイナ「そう?私はいつかやると思ってたよ」
ユーリ「そうなのか?ま、でもオレひとりじゃギルドなんてやらねぇよ」
ジュディス「きっかけはカロル、かしら?」
ユーリ「オレにも思う所はあるけどな。オレなりの方法を探すために騎士団辞めたくせに、なんもしてなかった」
エステル「港の街でフレンに言われた事、気にしていたんですね」
ユーリ「別に、気にしちゃいねぇよ」
ジュディス「素直じゃないわね、彼」
エステル「ほんとです」
ギルドの目標
カロル「名前も決まって、掟も決まって、初仕事も受けて、立派なギルドらしくなったよね!」
ユーリ「とは言っても、まだたったの四人だぞ?これ、立派か?」
ハルカ「人数多かったらいいってもんでもないよね。量より質じゃない?」
カロル「そうだよ、人数なんて関係ないよ!有名な盗賊ギルド、漆黒の翼だって三人しかいないし」
ジュディス「確かに、量より質が大事ね」
ユーリ「あんまりぞろぞろいるのは面倒なんで、オレは人数少ない方が良いけどさ。ドンの跡継いでダングレスト守ろうってんなら、ある程度の頭数は必要になるんじゃねぇの?」
カロル「そうだね……でも、ちょっとずつでも前に進めればいつかきっと大きなギルドになるよ!うん!多分そう!」
ジュディス「なら、気楽にしてていいのかしら」
カロル「ダメダメ!張り切っていかないと!」
ユーリ「はっはっは、了解」
ハルカ「適当に張り切りまーす」
ラピードもギルドのメンバー?
エステル「ラピードも凛々の明星(ブレイブヴェスペリア)の一員なんですよね?」
ユーリ「あぁ、もちろん」
ハルカ「え、むしろ違うの?って感覚。当たり前に一員だと思ってた」
ジュディス「でも、ギルドに入るなら、掟に誓いを立てるのでしょ?」
カロル「えっと、この場合は……」
ハルカ「悩む事ないんじゃない?ラピード賢いしそのくらいわかってるでしょ。ね、ラピード」
ラピード「ワン!」
カロル「時々思うんだけど、ラピードってボク達の言葉理解してない?」
エステル「あ、私もそう思います」
ユーリ「さあ、どうだろうな。どうなんだ、ラピード」
アイナ「ラピードならマーキングしに行ったよ?」
個人契約について
カロル「アイナの、ギルドとの個人契約って何?」
アイナ「小説書いてる話は前にしたよね?それ関連でちょっと……ごめんね、契約内容は口外も出来なくて」
カロル「いいよ。でも、そっか。残念だなぁ。ボク、アイナとも一緒にギルドやりたかったよ」
アイナ「私もそう出来たら嬉しいな」
エステル「前から気になっていたんですが、アイナの書く小説ってどんなのです?私いい加減に知りたいです」
アイナ「え、あー……まぁ色々だよ、色々」
エステル「色々じゃわかりません!はっきり教えてください!」
ユーリ「アイナ、いい加減諦めたらどうだ?」
ハルカ「諦めも肝心だよ、人生」
アイナ「う……黙秘!黙秘です!これ以上はなんにも教えませーん!」
エステル「アイナが意地悪です……」
アイナ「ごめんね……でもいつかわかるよ、いつか」
エステル「今知りたいです……」
アイナ「ダメなものはダメです」
エステル「でも……」
ユーリ「終わりの見えない戦いが始まったぞ」
ハルカ「これは長引くねぇ」
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