#2




「んー…慣れてきたかなぁ?」
(もともとメイク得意じゃないし、派手目のメイクってちょっと勇気いるんだよなぁ〜)


 教室で自席に着きながら手鏡をじっと見つめるルナは自分のメイクに評価をしている。

 手鏡から目を離して少し軽くため息を付いては目を閉じて心の中で独り言を呟くが、目を開けた瞬間にとある友人を見つけて自席を立ち、友人の元へと駆け寄っていく。


「みんな、おはよ〜!」
「…ん?あー、おはよ、ルナ」
「はよー」


 彼女が駆け寄った友人…友人たちはいかにも今時風の女子グループだった。

 派手目のメイクを施しており、4人ほどいるがみんな気だるそうにルナをちらっと見て挨拶を返す。


「やーっば、課題とか忘れてたー」
「麗華ちゃん、大丈夫?見せようか??」
「マジ?いいの?ルナがいてホント助かる〜」


 ルナは友人たちと話をしているとグループのうちの一人がふと思い出したように課題を忘れたことを告げるとルナは親切心で課題を見せるかと提案をすると友人は嬉しそうに両手を合わせてルナに笑顔を向ける。


「ふふ、いいよ〜。はい、課題のノートと…あとこれは皆にお菓子だよ。食べて〜」
「サンキュー、ルナ」
「ホント、毎日作るとかお菓子作り好きだよねー」


 ルナは麗華のその笑顔が嬉しいのか笑顔を見せると自席に戻って課題のノートと作ってきたお菓子を持ってきては麗華や他の友人に渡す。

 麗華は軽くお礼を言うと他の友人たちもよくやるとばかりにルナに笑い掛けるとルナも合わせるように笑う。


「―――でさー、今日あそこのカフェ行こうよ」
「あ、あそこ新作のケーキ出たんでしょ?行く行く〜」
「え、マジ?私もー」
「私も行きたいなぁ」
(みんな本当に詳しいなあ…付いていくのがやっと…背伸びしてるのは分かってる…けど)


 麗華がスマホを弄りながらみんなに話しかけると別の友人が乗り気でテンション高めに返事をする。

 それにつられるように他の友人たちも麗華の意見に賛同していき、ルナも同意していく。

 何処から仕入れているのか分からない最新情報を友人たちは持っていてその話をただただ聞いてついてい行くのがやっとなルナは心の中で焦りを感じていて、背伸びをしていることも自覚しているようだ。


(…でも、可愛くなりたいし、あなたの気を引きたいのもあるの)


 少し怯えながらいるこの空間。

 笑顔の裏に彼の想いを秘めて…みんなの笑顔も失わないように彼女は笑った。


 そんな彼女たちを少し離れた席から赤羽業が見ているとも知らずに。



今日も笑顔作って

―なんとかやってます―



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